ある浜辺の物語
夏の陽ざしに
船の帆が揺れて
昨日のふたりの幻想を
消し去っていく
Brigitte Bardot ブリジット・バルドーへのオマージュ、3曲目は「Une histoire de plage 浜辺の物語」。
ひと夏の短い恋の思い出を、海・風・光といったイメージを重ねて、詩的に描いた作品です。
女優だけではなく、歌手として、自由や孤独、愛などをテーマに、語りかけるような独特のスタイルで表現した、
アーティストとしての BB ベベ の世界をお楽しみくださいませ。
「Une histoire de plage 浜辺の物語」ってどんな曲?
★作詞 Yani Spanos ヤニ・スパノス, Jean=Max Rivière ジャン=マックス・リヴィエール
★作曲 Gérard Bourgeois ジェラール・ブルジョワ
★発表年 1964年
歌詞はこのような内容です
ある浜辺の物語
貝殻の中で
砂と水が混ざりあい
船の帆が
太陽の端で揺れていた
昨日のふたりの幻想を
奪いとるように
私は何度も難破してきたわ
いうべきときに
言葉にできなかったから
新しい言葉で
あなたに渡せたはずの海
あなたの旅のために
私は知っているわ
海藻を織りながら
優しく打ちよせる波を
雲は風を押しだし
風は色とたわむれて
音楽を描く
花々を指揮して
水上のカジノで奏でるように
あなたに海をあげるわ
思いだしてほしいから
風の中を二人で走ったことを
愛が沖へ広がるように願いながら
ある浜辺の物語
貝殻の中で
砂と水が混ざりあい
船の帆が
太陽の端で揺れていた
せつない夏の恋の記憶を歌った曲です
Brigitte Bardot ブリジット・バルドーの「Une histoire de plage 浜辺の物語」は、
海辺で出逢った男女の、ひと夏の短い恋を、美しく詩的なことばを紡ぎながら描いた作品です。
この歌が大切にしているのは、ドラマチックな愛と別れではなく、瞬間的にきらめく恋。
夏の光や砂浜、雲と波と風が織りなす光景をバックに、すぐに終わるとわかっている、ひとときだけの愛を静かに歌っています。
ブリジットは、女優としてだけでなく、歌手としても "自由・孤独・愛のはかなさ" などを表現してきたアーティストでもありました。
決して大げさではなく、日常の感情をすくいとりながら、ささやくように歌うスタイルが特徴で、この曲もそんな彼女の世界観をよく表しています。
偶然の出逢いから言葉を交わし、触れあい、愛しあい、そして夏の終わりとともに自然に別れていく、
"浜辺" は、日常から離れ、社会的ルールが一時的に消えて、自分の気持ちに素直になれる場所...
そこで生まれる恋は本物だけれど、長くは続かないことがわかっている。
未来を約束しない束の間の恋は、自由と儚さの象徴でもあります。
彼女らしく感情は抑えめで、どこか距離を保つような語り口と、
明るすぎず、悲しすぎず、穏やかな中に、気だるい雰囲気もただよう曲調。
誰もが経験したかもしれない短い夏の恋の記憶を、ふっと思いおこさせるような、軽やかな、でもしっかりと心に残る恋の歌です。
★ ★ ★ ★ ★
昨年12月に91歳で亡くなったブリジット・バルドーを偲んで、1964年にリリースした2枚目のアルバム「BB ベベ」に収録されたつぎの3曲を、つづけてご紹介しています。
「Un jour comme un autre いつもと変わらない一日」
「Une histoire de plage 浜辺の物語」
「Une histoire de plage 浜辺の物語」の動画
再リリースされたオフィシャル音源です
女優としての華やかさとは異なり、ちょっとたどたどしげに、優しく語りかけるような、BB ベベ の歌唱スタイルを象徴する歌声です。
Une histoire de plage - Brigitte Bardot (1964)
Youtube活用メモ
一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。
*画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。
*「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。
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本サイト独自の発音表記について
フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。
シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について
★「r」は「ら、り、る、れ、ろ」とひらがなの赤字で表記。舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。
★「鼻母音」は「~」を添えて表記。鼻から息を抜きながら発音します。
①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音。「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「ろ~」。
②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音。
③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音。
⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。
リエゾンやアンシェンヌマンについて
単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。
「Une histoire de plage 浜辺の物語」フランス語歌詞
単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。
同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。
印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)
印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。
⇒「Une histoire de plage 浜辺の物語」歌詞PDF(ルビつき)
⇒「Une histoire de plage 浜辺の物語」歌詞PDF(ルビなし)
ルビつきフランス語歌詞
短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。
「Une histoire de plage 浜辺の物語」
[1]
Une histoire de plage
ユニストゥワーる ドゥ プラージュ
Mêlée de sable et d'eau
メレ ドゥ サブレ ドォ
Dans un coquillage
ド~ザ~ コキヤージュ
La voilure d'un bateau
ラ ヴワリューる ダ~ バトォ
Qui se balançait
キ ス バロ~セ
Sur le bord du soleil
スュる ル ボーる デュ ソレイユ
Emportant qui sait
オ~ポるト~ キ セ
Nos illusions nées de la veille
ノズィリュズィヨ~ ネ ドゥ ラ ヴェイユ
J'ai trop souvent fait naufrage
ジェ トゥろ スゥヴォ~ フェ ノフらージュ
Pour n'avoir pas su dire
プゥる ナヴワーる パ スュ ディーる
Alors qu'il le fallait
アローる キル ル ファレ
Avec des mots nouveaux
アヴェク デ モ ヌゥヴォ
La mer que je t'offrais
ラ メーる ク ジュ トフれ
Pour tes voyages
プゥる テ ヴワヤージュ
[2]
Je connais des vagues
ジュ コネ デ ヴァーグ
Qui roulent doucement
キ るゥル ドゥスモ~
En tissant des algues
オ~ ティソ~ デザルグ
Les nuages poussent le vent
レ ニュアージュ プゥッス ル ヴォ~
Qui joue la couleur
キ ジュゥ ラ クゥルァーる
Et qui peint la musique
エ キ パ~ ラ ミュズィク
En orchestrant les fleurs
オ~ノるケストゥろ~ レ フルァーる
D'un casino aquatique
ダ~ カズィノ アクアティク
Je te donne l'océan
ジュ トゥ ドンヌ ロセオ~
Pour que tu te souviennes
プゥる ク テュ トゥ スゥヴィエンヌ
Des courses dans le vent
デ クゥるス ド~ ル ヴォ~
Que nous faisions ensemble
ク ヌゥ フズィヨ~ ゾ~ソ~ブル
Espérant que l'amour
エスペロ~ ク ラムゥーる
Serait au large
スれ トォ ラるジュ
Une histoire de plage
ユニストゥワーる ドゥ プラージュ
Mêlée de sable et d'eau
メレ ドゥ サブレ ドォ
Dans un coquillage
ド~ザ~ コキヤージュ
La voilure d'un bateau
ラ ヴワリューる ダ~ バトォ
Qui se balançait
キ ス バロ~セ
Sur le bord du soleil
スュる ル ボーる デュ ソレイユ
フランス語歌詞(ルビなし)
リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。
"Une histoire de plage"
[1]
Une histoire de plage
Mêlée de sable et d'eau
Dans un coquillage
La voilure d'un bateau
Qui se balançait
Sur le bord du soleil
Emportant qui sait
Nos illusions nées de la veille
J'ai trop souvent fait naufrage
Pour n'avoir pas su dire
Alors qu'il le fallait
Avec des mots nouveaux
La mer que je t'offrais
Pour tes voyages
[2]
Je connais des vagues
Qui roulent doucement
En tissant des algues
Les nuages poussent le vent
Qui joue la couleur
Et qui peint la musique
En orchestrant les fleurs
D'un casino aquatique
Je te donne l'océan
Pour que tu te souviennes
Des courses dans le vent
Que nous faisions ensemble
Espérant que l'amour
Serait au large
Une histoire de plage
Mêlée de sable et d'eau
Dans un coquillage
La voilure d'un bateau
Qui se balançait
Sur le bord du soleil