Encore un soir もうひと夜

2024-11-21

Encore un soir もうひと夜

 

信じられないわ

まだ昨日のことだなんて

 

人生は私に実に多くのものを与えてくれたから

それをあきらめるのは難しいの

 

ほんのちょっとでいいから

先に延ばしてほしい

 

もうひと夜

もうひととき

もうひとしずくの幸せの涙を

 

でもわかっているわ

もう手遅れだということを

 

パリ・オリンピック2024開会式で、闘病中のセリーヌ・ディオンがエッフェル塔で朗々と歌い上げた「愛の讃歌」が、世界中に感動の輪を大きく広げたことはまだ記憶に新しいですね。

その世界の歌姫セリーヌが、愛する亡き夫のことを想いながら切々と歌う「Encore un soir もうひと夜」は、心揺さぶられる感動のバラードです。

 

Encore un soir もうひと夜ってどんな曲?

 

作詞&作曲  Jean-Jacques Goldman ジャン=ジャック・ゴールドマン

歌  Céline Dion セリーヌ・ディオン

発表年  2016年

Karafun 収録曲

 

歌詞はこのような内容です

 

1枚の写真

ある日づけ

信じられないわ

まだ昨日のことだなんて

私の記憶は嘘をついているのよ

そして子供たちの顔と

鏡の中の私の顔

 

ああ、嘆いているわけじゃないから

心配しないでね

人生は私をとても甘やかしてしまったから

それをあきらめるのが難しいの

ああ神さま

私はとても多くのものを手にしたわ

 

でも、あまりにも美しく、強く生きると

時が過ぎていくのを忘れてしまう

広すぎる空間の真ん中で

ちょっと方向を見失うように

慣れる間もなく

すぐに場所をゆずらなければならない

ああ、できるならば

 

もうひと夜

もうひととき

もうひとしずくの幸せの涙を

花のようなひとつの好意

ひと息、ひとつの過ちを

 

私たちのささいなこと

何げないことを

もう一度すべてを話すために

または黙っているために

少し先に延ばして

ほんのちょっとでいいから

もう手遅れかもしれないけれど

 

私は何も望んだことはなかったわ

難しくはないことだから

永遠の前では

それは気づかれもしないでしょう

それは私たちの間にとどまっているわ

ほんの少しだけね

 

多くの人が時をむだにしている

失ってしまう人もいれば

ただ無為にすごすだけの人も

夢の中で嘘をつくりだして

喜びの瞬間をすごす人もいる

 

ああ、天国の私の場所をゆずります

もし私が地上で忘れられたとしても

昨日のように

 

もうひと夜

もうひととき

もうひとしずくの幸せの涙

花のようなひとつの好意

ひと息、ひとつの過ちを

 

私たちのささいなこと

何げないことを

もう一度すべてを話すために

または黙っているために

少し先に延ばして

ほんのちょっとでいいから

わかっているわ

もう手遅れだと

 

大したことではないの

ただ休んでいるだけ

時が、時計が止まっているだけよ

そして愛撫の口づけを

口づけを

 

もうひと夜

もうひととき

私たちのささいなこと

何げないこと

もうひと夜を

 

最愛の夫との愛と別れを歌う切ないバラードです

セリーヌ・ディオンが歌う「Encore un soir もうひと夜」は、2016年にアルバム「Encore un soir もうひと夜」の1曲としてリリースされた感動的なバラードです。

その年の1月、音楽マネジャーであり夫であったレネ・アンジェリル René Angélil が亡くなりました。

最愛の人を失った深い悲しみと愛情を表現したこの曲には、「もう一晩だけでもともに過ごせたら」という切なる願いがこめられています。

 

セリーヌを12歳のときから世界の歌姫に育て上げた音楽マネジャーでもありました

レネは、セリーヌの才能を見出して、12歳のデビューから世界的アーティストに育て上げた音楽マネジャーで、二人はセリーヌ26歳のとき(1994年)に結婚。彼の支えのもとに、世界的な歌姫として大成功を収めました。

セリーヌは、闘病中の夫との時間を大切にするために3年間活動を休止したこともありましたが、彼は長い闘病の末についにこの世を去ったのでした。

 

ヒットメーカー、ジャン=ジャック・ゴールドマンとのコラボ作品です

作詞・作曲は、セリーヌと以前からコラボレーションしているフランスの人気シンガーソングライター、ジャン=ジャック・ゴールドマン Jean-Jacques Goldman。

時間の儚さや、失って初めて気づく愛の大切さを語る歌詞からは、

人生の大切な瞬間が過ぎ去ってしまう前に、愛する人たちとの一瞬一瞬をより大事に生きていかなくてはと、改めて感じさせられます。

深い意味がこめられたことばの一つ一つと、セリーヌの魂がこもった繊細な歌声が見事に調和して、聴く人の心に深く響いてきます。

愛する人を失った悲しみを体験し、それでも生き続ける強さを持つすべての人に捧げられた曲です。

 

ジャン=ジャック・ゴールドマンとのコラボ作品の中から、すでに2曲をご紹介しています。

 

Encore un soir もうひと夜」の動画

 

ライヴ動画と私生活の映像でつづる動画です

夫を亡くした年のコンサートライヴ動画を織りこみながら、レネや子供たちも登場する私生活の映像がたくさん紹介されています。レネはセリーヌより26歳年上でした。

Encore un soir - Céline Dion (2016)

 

男性アーティストが歌っています

マイケル・ペトロー Mickaël Pétrau というアーティスト(詳細不明)が歌っています。男性が歌う時のご参考に。

Encore un soir - Mikael Pétrau (2016)

 

アルバム「Encore un soir もうひと夜」

2016年にリリースされたアルバム「Encore un soir もうひと夜」(全12曲)が聴けるYoutubeサイトです。

 

感動的な幕開けとなったパリ・オリンピック開会式~セリーヌの「愛の讃歌」

パリ・オリンピック2024開会式を飾った圧巻の「L'hymne a L'amour 愛の讃歌」は、聴衆、そして世界中の人々を魅了しました。

冒頭のショートインタビューで、難病で闘病中のセリーヌが歌うことへの情熱を語っています。

Céline Dion - L'hymne a L'amour Live at Paris 2024

 

Youtube活用メモ

一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。

画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。

「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。

Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。

※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。

 

本サイト独自の発音表記について

フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。

 

シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について

r」は「」とひらがなの赤字で表記舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。

鼻母音」は「」を添えて表記鼻から息を抜きながら発音します。

an, em, en, em」は口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「」。

②「inim, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音

③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音

 

⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。

 

リエゾンやアンシェンヌマンについて

単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。

 

「Encore un soir もうひと夜」フランス語歌詞

単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。

同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。

 

印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)

印刷する場合は歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。

「Encore un soir もうひと夜」歌詞(PDF)

 

ルビつきフランス語歌詞

短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。

 

「Encore un soir もうひと夜」

 

Une photo, une date

ユヌ フォト、ユヌ ダァトゥ

C'est à n'y pas croire

ニ パ クワー

C'était pourtant hier,

セテ プゥト~ ティエー

mentirait ma mémoire

モ~ティ マ メムワー

Et ces visages d'enfants,

エ セ ヴィザージュ ド~フォ~

et le mien dans ce miroir

エ ル ミア~ ド~ ス ミワー

 

Oh, c'est pas pour me plaindre,

オ、セ パ プゥ ム プラ~ドゥ

ça vous n'avez rien à craindre

サ ヴゥ ナヴェ ア~~ドゥ

La vie m'a tellement gâtée,

ラ ヴィ マ テルモ~ ガテ、

j'ai plutôt du mal à l'éteindre

ジェ プリュトォ デュ マ レタ~ドゥ

Ô mon Dieu, j'ai eu ma part

オ モ~ ディウ、ジェ ウ マ パー

Et bien plus à tant d'égards

エ ビア~ プリュ ト~ デガー

 

Mais quand on vit trop beau, trop fort,

コ~ト~ ヴィ トゥ ボォ、トゥ フォー

on en oublie le temps qui passe

オ~ノ~ ヌゥブリ ル ト~ キ パッス

Comme on perd un peu le nord

モ~ ペー プゥ ル ノー

au milieu de trop vastes espaces

オ ミリウ ドゥ トゥ ヴァストゥ スパス

À peine le temps de s'y faire,

ア ペーヌ ル ト~ ドゥ スィ フェー

à peine on doit laisser la place

ア ペーヌ オ~ ドゥワ レセ ラ プラス

Ô si je pouvais

オ スィ ジュ プゥヴェ

 

Encore un soir, encore une heure

オ~コー スワーオ~コーヌァー

Encore une larme de bonheur

オ~コー ユヌ ラム ドゥ ボヌァー

Une faveur comme une fleur

ユヌ ファヴァーミュヌ フルァー

Un souffle, une erreur

ア~ スゥフル、ユァー

 

Un peu de nous,

ア~ プゥ ドゥ ヌゥ、

un rien de tout

ア~ ア~ ドゥ トゥ

Pour tout se dire encore

プゥ トゥ ス ディーコー

ou bien se taire

ウゥ ビア~ ス テー

En regards, juste un report

オ~ ガー、ジュスタ~ ポー

À peine encore,

ア ペーノ~コー

même s'il est tard

メーム スィ ター

 

J'ai jamais rien demandé,

ジェ ジャメ ア~ ドゥモ~デ、

ça c'est pas la mer à boire

サ セ パ ラ メー ブワー

Allez, face à l'éternité,

アレ、ファ レテニテ、

ça va même pas se voir

サ ヴァ メーム パ ス ヴワー

Ça restera entre nous,

ストゥ オ~トゥ ヌゥ、

ô juste un léger retard

オ ジュスタ~ レジェ ター

 

Y'en a tant qui tuent le temps

ヨ~ ト~ キ テュ ル ト~

Tant et tant qui le perdent ou le passent

ト~ ト~ キ ル ペドゥ ル パッス

Tant qui se mentent inventent en les rêvant

ト~ キ ス モ~トゥ ア~ヴォ~ト~ヴォ~

Des instants de grâce

ザ~ト~ ドゥ グース

Ô je donne ma place au paradis

オ ジュ ドヌ マ プラソディ

Si l'on m'oublie sur Terre

スィ ロ~ ムゥブリ スュ テー

Encore hier

オ~コーエー

 

Encore un soir,

オ~コー スワー

encore une heure

オ~コーヌァー

Encore une larme de bonheur

オ~コー ユヌ ラム ドゥ ボヌァー

Une faveur comme une fleur

ユヌ ファヴァーミュヌ フルァー

Un souffle, une erreur

ア~ スゥフル、ユァー

 

Un peu de nous,

ア~ プゥ ドゥ ヌゥ、

un rien de tout

ア~ ア~ ドゥ トゥ

Pour tout se dire encore

プゥ トウ ス ディーコー

ou bien se taire

ウゥ ビア~ ス テー

En regards,

オ~ ガー

juste un report

ジュスタ~ ポー

À peine encore,

ア ペーノ~コー

je sais, il est tard

ジュ セ、イ ター

 

C'est pas grand-chose,

セ パ グショォズ、

rien qu'une pause

ア~ キュヌ ポォズ

Que le temps,

ク ル ト~

les horloges se reposent

ロォジュ ス ポォズ

Et caresser juste un baiser,

エ カセ ジュスタ~ ベゼ、

un baiser

ア~ ベゼ

 

Encore un soir,

オ~コー スワー

encore une heure

オ~コーヌァー

Un peu de nous,

ア~ プゥ ドゥ ヌゥ、

un rien de tout

ア~ ア~ ドゥ トゥ

Un soir

ア~ スワー

 

フランス語歌詞(ルビなし)

リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。

 

"Encore un soir"

 

Une photo, une date

C'est à n'y pas croire

C'était pourtant hier,

mentirait ma mémoire

Et ces visages d'enfants,

et le mien dans ce miroir

 

Oh, c'est pas pour me plaindre,

ça vous n'avez rien à craindre

La vie m'a tellement gâtée,

j'ai plutôt du mal à l'éteindre

Ô mon Dieu, j'ai eu ma part

Et bien plus à tant d'égards

 

Mais quand on vit trop beau, trop fort,

on en oublie le temps qui passe

Comme on perd un peu le nord

au milieu de trop vastes espaces

À peine le temps de s'y faire,

à peine on doit laisser la place

Ô si je pouvais

 

Encore un soir, encore une heure

Encore une larme de bonheur

Une faveur comme une fleur

Un souffle, une erreur

 

Un peu de nous,

un rien de tout

Pour tout se dire encore

ou bien se taire

En regards, juste un report

À peine encore,

même s'il est tard

 

J'ai jamais rien demandé,

ça c'est pas la mer à boire

Allez, face à l'éternité,

ça va même pas se voir

Ça restera entre nous,

ô juste un léger retard

 

Y'en a tant qui tuent le temps

Tant et tant qui le perdent ou le passent

Tant qui se mentent inventent en les rêvant

Des instants de grâce

Ô je donne ma place au paradis

Si l'on m'oublie sur Terre

Encore hier

 

Encore un soir,

encore une heure

Encore une larme de bonheur

Une faveur comme une fleur

Un souffle, une erreur

 

Un peu de nous,

un rien de tout

Pour tout se dire encore

ou bien se taire

En regards,

juste un report

À peine encore,

je sais, il est tard

 

C'est pas grand-chose,

rien qu'une pause

Que le temps,

les horloges se reposent

Et caresser juste un baiser,

un baiser

 

Encore un soir,

encore une heure

Un peu de nous,

un rien de tout

Un soir