歌う前の準備
歌いたい曲が決まったら、すぐに準備を始めていただきたいことがいくつかあります。以下の項目をしっかり準備しておけば、すぐに集中して歌の練習をスタートできますよ。
原曲を探しておく
YoutubeやAmazon Music、iTunes、Karafun などで、参考にしたい歌手の歌っている曲を探しましょう。フランス語のスペル入力は面倒なので、本サイトにある曲のタイトルをコピペして検索すると便利です。
自分で入力して検索する場合、スマホでフランス語の特殊文字を入力するには、英字入力にして「a, c, e, i, o, u」をそれぞれ長押しすると特殊文字の候補が出てくるので、その中から選択できます。ただ大抵の場合は特殊記号なしで入力しても検索はできると思います。
有名な曲ですと様々な歌手が歌っていますので、聴き比べてみて、自分のキーに近いか同じキーの歌手の曲があればベストです。
特に男性歌手と女性歌手では、これが同じ歌かと思うくらい表現の違う場合もあります。
男性歌手が歌っているときには特に気にとめなかった曲でも、女性歌手が歌っているのを聴いてとても好きになるというケースもあると思いますし、その逆もありです。
自分のキーに近いものがない場合には、「フランス語で歌うシャンソン応用編」で様々な方法をご紹介しますので、参考になさってください。
曲が見つかったら、すぐにアクセスできるようにお気に入り登録したり、PCやタブレット、スマホ、ICレコーダーなどにダウンロードしておくと便利です。
本サイトでは、それぞれの曲を歌っている一番ポピュラーな歌手のYoutube動画をリンクしてありますので、とりあえずはそこから始めてもOKです。
歌詞を印刷しておく
本サイトでは、各曲ともにルビつき歌詞とルビのないフランス語歌詞を掲載しています。スマホでもスクロールしながら見られるように歌詞を短めに区切って掲載していますが、スマホで歌詞部分を読むときには画面を横長にした方が見やすいと思います。
各曲歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFも用意してありますので、ダウンロードしてカラー印刷しておくと便利です。タブレットやスマホにPDFデータをダウンロードしておけば、プリンタがなくてもコンビニのプリントサービスなどで印刷することもできます。
アクセントの位置や発音のチェックポイントなど、自分なりに工夫して歌詞シートに書き込んでいくと効果的に練習ができますよ。
カラオケで歌うときにも活用できます。カラオケにつけられているルビは結構間違いが多いので、本サイト独自のルビつき歌詞を見ながら歌っていただく方がよいと思います。
歌詞を見ながら原曲を聴いてみる
ルビつき歌詞を見ながら何回も繰り返しよく聴いて、全体の流れや歌の雰囲気に慣れながら、メロディを覚えましょう。日本語では知っている曲でも、フランス語の原曲ではまったく違う雰囲気になっていることもよくあります。
歌手によって、アレンジや雰囲気だけではなく歌詞も異なる場合もありますし、同じ歌手でも録音バージョンやライブなどで違うアレンジで歌うこともあります。そんな違いを発見するのも楽しみの一つです。
ルビつき歌詞を声を出して読んでみる
メロディを覚えてきたら、「フランス語の発音のポイント」や「本サイトのルビについて」を参考にしながら、声を出して何回も読んで発音してみましょう。
最初はルビのカタカナばかり追っていても、だんだんフランス語の歌詞と見比べながら、発音の仕方を少しずつ学んでいってください。
シャンソン曲の多くには「Refrain(ルフラン)」という同じ歌詞とメロディの繰り返し部分があります。その歌詞部分も確認しておきましょう。繰り返すのでメロディや歌詞を覚えやすい部分でもあります。
ただし「Refrain」であっても、繰り返すごとに一部歌詞が変わっていたり、メロディが変化することもあるので、しっかり聴いて確認しながら覚えましょう。
原曲に合わせて歌ってみよう
歌詞を読んでおおよそ発音ができるようになってきたら、いよいよ原曲を聴きながら一緒に歌ってみましょう。
テンポを調整する
原曲のテンポが速くて追いつけない場合には、再生スピードを遅くして歌ってみましょう。慣れていくのに従って少しずつテンポを上げていけばよいので、初めはゆっくりと一つひとつの発音を確かめながら歌いましょう。
繰り返し再生にしておけば、続けて何回も練習できて便利です。
⇒ Youtubeのテンポと繰り返し再生の操作方法について (編集中です)
アクセントや区切りなどに印をつける
上手に歌うためには、アクセントと区切り、ブレス(息つぎ)の入れ方がとても重要になるので、原曲を聞きながらマーカーでチェックを入れていきましょう。
アクセントを意識して、区切りや間をしっかり入れて歌うだけで、それまで難しかった発音がスムーズに発音できるようになることがよくあります。
私は蛍光ペンなどを何色も使って、歌詞の上にアクセントやリエゾン、区切り、音程、強弱、その他いろいろなメモを自分なりに工夫して書き込んでいます。他の人が見たら何のことかまったく分からないくらいですが。
フレーズごとに区切って練習する
いきなり全部ではなく、フレーズや数小節ごとに繰り返しながら、練習していきましょう。
上手く発音できないところや、メロディをつかめない箇所などに印をつけておいて、何回も繰り返し練習しましょう。
全体的に発音ができるようになったら、改めてアクセントや区切り、難しい発音箇所などを確認しながら、1曲を通して歌ってみましょう。
あとは上手く発音できなかったり、スムーズに歌えないフレーズを中心に、ひたすら繰り返し練習をするのみです。
自分のキーで歌うには
自分のキーに合う原曲がない場合にはどうしたらよいのか、下記の記事で解説していますのでご参照ください。
⇒ フランス語でカラオケができるKarafun (編集中です)
歌唱力と表現力を高めていこう
歌うことに慣れてきたら、日本語訳や解説で歌詞の内容や歌の作られた背景などを確認して、歌唱内容を充実させていきましょう。もちろん初めに確認してもOKです。
歌唱力を高めるためには、腹式呼吸やボイストレーニングをすることもとても効果的です。
日本語訳で内容を理解して歌おう
歌詞の内容や背景が分かればより理解が深まって感情をこめて歌えるようになりますので、素敵な翻訳サイトをご紹介していきたいと思います。
特にアミカル・ド・シャンソンの主宰者である朝倉ノニーさんと宇藤カザンさんの訳を、私もいつも参考にさせていただいています。お二人合わせて何と2000曲に及ぶシャンソンを訳されています。
ほかにも様々な方がシャンソンの翻訳をされているので、各曲記事の中でリンクをご案内してまいります。
腹式呼吸をしながら歌おう
シャンソンに限らずどんな歌でも、口先や喉だけで歌うのではなく、腹式呼吸をしてお腹に力を入れて歌いましょう。
お腹から声を出すことをマスターすると、何時間歌い続けても喉が枯れずに、安定した声で歌えるようになります。
腹式呼吸のやり方については、
⇒ (編集中です)
強弱や抑揚を意識しながら歌おう
発音が上手く出来るようになってきたら、強弱や抑揚などを付けながら表現力を磨いていきましょう。
最終的には歌手や他人の真似ではなく、貴方ならではの個性で表現できるようになることをめざしましょう。
同じ曲でも歌い手の声質の違いや歌い方、解釈によってまったく違った雰囲気の歌になるのも、聴き手の楽しみの一つですから。
さらに上をめざすには
もっともっと上手に歌いたいならボイストレーニングにトライすると効果的です。ボイストレーナーについて練習してもよいですし、Youtubeにも簡単なトレーニング方法がたくさん紹介されています。
発音や表現力に磨きをかけたいのなら、グループレッスンに参加したり、個人レッスンを受ける方法もあります。フランス語でシャンソンを教えてくれるスクールや先生は少ないので、今後ご紹介していきたいと思います。
「レッスンを受ける」の記事をご参照ください。(編集中です)
カラオケや歌会などで歌ってみよう
努力してここまで歌えるようになった貴方なら、ぜひ人前で歌ってみましょう。友人たちとのカラオケでシャンソンデビューしてもよいですし、シャンソングループの歌会でもよいですね。
カラオケで歌うポイントなどについては、「カラオケで歌ってみよう」のコーナーで詳しくご紹介していますので、参考になさってください。
カラオケDAMにある曲かどうかは、各曲の紹介ページでご案内していますので、事前に確認してください。
以上でご紹介したのと同様のステップを踏みながら、1曲、また1曲とレパートリーを増やしていってくださいね。まずは10曲歌えるようになることをめざしましょう。その頃にはもうルビが必要なくなっているかもしれません。
ひと通り歌えるようになった曲でも、少し時間が経ってから歌ってみると、新たな気づきや発見があるものです。定期的に繰り返し歌っていくことで、歌詞やメロディをしっかりと自分のものにすることができますし、完ぺき度が増すことで自信をもって自分のレパートリーに加えていくことができます。
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