L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果)

Maëlle マエル

 

クラスメートだった彼

近所でもよく見かけたけれど

名前は知らなかった

 

周りの人たちからいつもいじめられ

辛そうだった

 

私も一緒に笑ってしまったことを後悔している

そしていつの間にか彼を見かけなくなった...

 

 

Maëlle マエルが歌う「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果)」は、いじめや差別をテーマにした曲。

 

止められたはずなのに、止めなかったという後悔...

人に流されずに、自分の気持ちに従って行動する勇気...

 

みんながやっているから自分もつい同調してしまうという、集団心理の怖さを描いて、聴き手の胸に静かに問いかけます。

 

 

「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果) 」ってどんな曲?

 

作詞  Paul École ポール・エコール

作曲  Calogero カロジェロ, Gioacchino Maurici ジョアキーノ・モリスィ

歌  Maëlle マエル

発表年  2019年

Karafun 収録曲

 

歌詞はこのような内容です

 

彼は私と同じクラスにいて

あなたの家の近くに住んでいた

通りの向かい側に

そう、あなたも見たことがあるはずよ

 

憂うつな朝

彼と一緒のバスに乗ったあなたは

人と違っているという理由で彼を笑ったわ

 

今日もいつもと同じ話よ

現実でも、うわさ話の中でもね

 

ガラス張りのきれいなオフィスでも

学校の廊下でも

いつも私たちを傷つけ

孤立させるのは

集団の力

 

画面上でも

マスクの下でも

笑いをうかべる視線の中でも

いつも私たちを傷つけ

孤立させるのは

集団の力

 

彼は私と同じクラスにいて

あなたの家の近くに住んでいて

よく通りかかった人だけど

名前を思い出せないの

 

仲間が多いと

人はなんて愚かになるのかしら

心苦しいけれど認めるわ

そう、私も彼らと一緒に笑ったことを

 

今日もいつもと同じ話よ

現実でも、うわさ話の中でもね

 

ガラス張りのきれいなオフィスでも

どの校庭でも

いつも私たちを差別し

打ちのめすは

集団の力

 

画面上でも

マスクの下でも

笑いをうかべる視線の中でも

いつも私たちを傷つけ

孤立させるのは

集団の力

 

彼はひとり孤立していて

私たちは大勢

人は自分が優越感をもつために

見下せる相手を必要とするのね

 

彼は私と同じクラスにいて

あなたの家の近くに住んでいて

よく通りかかった人だけど

私たちはもう二度と彼を見ることはなかった

 

 

"いじめ問題" をテーマにした曲です

Maëlle マエルが歌う「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果)」は、

日本でも大きな社会問題となっている "いじめ" について問いかける曲。

弱い立場の人が "いじめ・差別・仲間外れ" の対象にされ、

集団は自分たちの結束や優位を感じてしまうという、"集団心理" の冷酷さや恐ろしさを静かに告発します。

 

身近でありながら、目を背けがちなテーマが丁ねいに掘り下げられ、

「みんながやっているから」という理由でつい同調してしまったけれど、「止められたはずなのに、止めなかった後悔」を描きます。

人数が増えるほど一人ひとりの責任感が薄れてしまうという、いわゆる "集団効果" によって、

「誰かがやるだろう」「自分が動かなくても大丈夫」と考えてしまう。

その結果、不正や不公平を目にしても誰も声を上げずに、人が傷つき、孤立して苦しむ状況が生まれていく。

そうした沈黙を責めるのではなく、「なぜ私たちは黙ってしまうのだろうか」と問いかけます。

 

シンプルで抑制された内容の歌詞は、あえて余白を残すことで、聴く人それぞれの経験や感情が入りこむ余地をつくり、

自身の過去の体験や行動、迷い、後悔などと自然に向きあうことになるでしょう。

学校、職場、街中、そしてSNS...

集団の圧力が存在するあらゆる場所が、この曲の背景となっています。

 

18歳のマエルが繊細な表現力で現代社会に問いかけます

弱さと強さを併せもった独特の魅力があるマエルの歌声は、

自分の意見をいいたい気持ちと、周囲から浮いてしまうことへの恐れ、

その間で揺れる心情を、ニュアンスを含ませながら伝えます。

 

自分で考え、声を上げるには勇気が必要なこと...

同調しないことも一つの選択肢として影響力をもつこと...

 

決して悲観的ではなく、ひとり一人の小さな意識の変化が、集団の流れを変える可能性があることを示します。

社会的なテーマを扱いながらも、そっと個人的な感情に寄りそって。

聴き終えた後、少しだけ勇気をもって、本当の自分の声に耳を傾けたくなる...。そんな一曲です。

 

存在感のある若きアーティスト、マエル

Maëlle マエル(本名 Maëlle Pistoia マエル・ピストワ)は、2001年1月4日、ブルゴーニュ地方のトゥルニュ(ソーヌ・エ・ロワール)生まれ。

透明感のある歌声と、内面に深く寄りそう表現力で、多くのリスナーの共感を集めている、フランスの新世代のシンガーソングライターです。

2018年、17歳のときに、人気音楽番組「The Voice」シーズン7を勝ち抜き、番組史上最年少の優勝者として注目を浴びました。

感情を抑えながらも歌の内容を正確に伝える表現力と、控えめで誠実な姿勢が、多くの視聴者の心を打ったのです。

 

その後も急いで成功を追い求めることをせず、自分の音楽性や方向性をじっくりと考えながら、「本当に歌いたいこと」を大切にしてキャリアを築いています。

柔らかくて少し儚い、それでいて芯があると表現される声で、ささやくように語りかけるスタイルは、

聴き手との距離を自然に縮めて、歌を聴くというより、個人的に話を聞かせてもらっているような感覚。

"弱さ" や "迷い" を否定せずにそのまま音楽に昇華させ、忙しい日常の中で立ち止まり、自分の心と向きあう時間を与えてくれます。

静かだけれど確かな存在感——それがマエルというアーティストの本質といえるでしょう。

 

 

「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果) 」の動画

 

悲しい物語をダンスで表現したオフィシャルクリップです

クラスメイトからいじめられ、屈辱をうけ、ついには消えざるをえなかった少年。

高校を卒業したばかりのマエルが、いじめを目撃したときの複雑な心情を歌いあげます。

いじめ防止のための教育ツールとして、中高生向けに制作されたようですが、

大人の世界にも十分に訴えかける内容です。

L'effet de masse - Maëlle (2020)

 

ヴィクトワール音楽賞のステージで歌うマエラです

リリース翌年の2020年に、この曲が収録されているアルバム「Maëlle マエル」でノミネートされました。残念ながら受賞は逃がしましたが。

"いじめや差別" はさまざまな社会問題のベースのひとつ。

フランスでも深刻な問題になっていることを知りました。

L'effet de masse - Maëlle (2020 - Victoires de la musique)

 

 

Youtube活用メモ

一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。

画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。

「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。

Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。

※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。

 

本サイト独自の発音表記について

フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。

 

シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について

r」は「」とひらがなの赤字で表記舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。

鼻母音」は「」を添えて表記鼻から息を抜きながら発音します。

an, em, en, em」は口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「」。

②「inim, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音

③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音

 

⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。

 

リエゾンやアンシェンヌマンについて

単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。

 

 

「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果) 」フランス語歌詞

単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。

同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。

 

 

印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)

印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。

「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果) 」歌詞PDF(ルビつき)

「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果) 」歌詞PDF(ルビなし)

 

ルビつきフランス語歌詞

短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。

 

「L'effet de masse マス・エフェクト (集団効果) 」

 

[Couplet 1]

Il était dans ma classe,

ド~ マ クラッス、

il vivait dans ta rue

イル ヴィヴェ ド~

C'était celui d'en face,

セテ スリュイ ド~ ファッス、

oui, tu l'as déjà vu

ウィ、テュ ラ デジャ ヴュ

 

Il partageait ton car

イル パタジェ ト~ カ

dans les matins méchants

ド~ レ マタ~ メショ~

Tu riais de lui car

テュ エ ドゥ リュイ カ

il était différent

テ ディフェ

 

Aujourd'hui,

オジュドゥイ、

c'est toujours la même histoire

セ トゥジュゥー ラ メーミィストゥワー

Dans la vie

ド~ ラ ヴィ

ou dans les bruits de couloir

ウゥ ド~ レ ブュイ ドゥ クゥルワー

 

[Refrain]

Dans les beaux bureaux en glace

ド~ レ ボォ ビュオ~ グラッス

comme dans les couloirs d'école

ド~ レ クゥルワー デコール

C'est toujours l'effet de masse

セ トゥジュゥー ルフェ ドゥ マッス、

qui nous casse et nous isole

キ ヌゥ カッ ヌゥズィゾォル

 

Sur les écrans, sous des masques,

スュ、スゥ デ マスク、

dans des regards qui rigolent

ド~ガーゴォル

C'est toujours l'effet de masse

セ トゥジュゥー ルフェ ドゥ マッス

qui nous casse et nous isole

キ ヌゥ カッ ヌゥズィゾォル

 

[Couplet 2]

Il était dans ma classe,

テイ ド~ マ クラッス、

il vivait dans ta rue

イル ヴィヴェ ド~

C'était celui qui passe

セテ スリュイ キ パッス

mais son nom, je sais plus

メ ソ~ ノ~、ジュ セ プリュ

 

Qu'est-c'qu'on peut être idiot

ケスコ~ プゥ エートゥディオ

quand on est plus nombreux

コ~ト~ネ プリュ ノ~ブ

Je l'avoue le cœur gros,

ジュ ラヴゥ ル クァー

oui, j'ai ri avec eux

ウィ、ジェ アヴェクゥ

 

Aujourd'hui,

オジュドゥイ、

c'est toujours la même histoire

セ トゥジュゥー ラ メーミィストゥワー

Dans la vie

ド~ ラ ヴィ

ou dans les bruits de couloir

ウゥ ド~ レ ブュイ ドゥ クゥルワー

 

[Refrain]

Dans les beaux bureaux en glace

ド~ レ ボォ ビュオ~ グラッス

comme dans toutes les cours d'école

ド~ トゥトゥ レ クゥー デコール

C'est toujours l'effet de masse

セ トゥジュゥー ルフェ ドゥ マッス

qui nous classe et qui nous cogne

キ ヌゥ クラッ キ ヌゥ コニュ

 

Sur les écrans, sous des masques,

スュ、スゥ デ マスク、

dans des regards qui rigolent

ド~ガーゴォル

C'est toujours l'effet de masse

セ トゥジュゥー ルフェ ドゥ マッス

qui nous casse et nous isole

キ ヌゥ カッセ ヌゥズィゾォル

 

[Couplet 3]

Il était à l'écart et on était plusieurs

テ ア レカー エ オ~テ プリュズィァー

Il faut un faire-valoir

イル フォ ア~ フェー ヴァルワー

pour se sentir meilleur

プゥソ~ティー メイユァー

 

Il était dans ma classe,

ド~ マ クラッス、

il vivait dans ta rue

イル ヴィヴェ ド~

C'était celui d'en face,

セテ スリュイ ド~ ファッス、

on n'l'a plus jamais vu

オ~ ヌラ プリュ ジャメ ヴュ

 

フランス語歌詞(ルビなし)

リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。

 

"L'effet de masse"

 

[Couplet 1]

Il était dans ma classe,

il vivait dans ta rue

C'était celui d'en face,

oui, tu l'as déjà vu

 

Il partageait ton car

dans les matins méchants

Tu riais de lui car

il était différent

 

Aujourd'hui,

c'est toujours la même histoire

Dans la vie

ou dans les bruits de couloir

 

[Refrain]

Dans les beaux bureaux en glace

comme dans les couloirs d'école

C'est toujours l'effet de masse

qui nous casse et nous isole

 

Sur les écrans, sous des masques,

dans des regards qui rigolent

C'est toujours l'effet de masse

qui nous casse et nous isole

 

[Couplet 2]

Il était dans ma classe,

il vivait dans ta rue

C'était celui qui passe

mais son nom, je sais plus

 

Qu'est-c'qu'on peut être idiot

quand on est plus nombreux

Je l'avoue le cœur gros,

oui, j'ai ri avec eux

 

Aujourd'hui,

c'est toujours la même histoire

Dans la vie

ou dans les bruits de couloir

 

[Refrain]

Dans les beaux bureaux en glace

comme dans toutes les cours d'école

C'est toujours l'effet de masse

qui nous classe et qui nous cogne

 

Sur les écrans, sous des masques,

dans des regards qui rigolent

C'est toujours l'effet de masse

qui nous casse et nous isole

 

[Couplet 3]

Il était à l'écart

et on était plusieurs

Il faut un faire-valoir

pour se sentir meilleur

 

Il était dans ma classe,

il vivait dans ta rue

C'était celui d'en face,

on n'l'a plus jamais vu