街のシネマ・バーは
現実から逃れて
誰もが理想の役を演じ
人生について見つめなおす場所
答えはなかなか見つからないけれど...
カナダ出身のジャズ・シンガー、Chantal Chamberland シャンタル・シャンベルランが歌う「Les cinémas - bars シネマ・バー」は、
小さな映画館やバーを、
日々の生活から離れて、自分とは違う役を演じられる場所に見立て、
今は失われつつある、懐かしい街の文化の雰囲気や、
そこに集う人々の温かい時間と、小さな人生ドラマが蘇る、
ノスタルジックな曲。
深みのあるハスキーボイスで、ジャズィに歌うシャンタルの、
お洒落で粋な歌声をお楽しみくださいませ。
「Les cinema - bars シネマ・バー」ってどんな曲?
★作詞&作曲 Diane Tell ダイアン・テル
★歌 Chantal Chamberland シャンタル・シャンベルラン, Diane Tell ダイアン・テル
★発表年 1977年
歌詞はこのような内容です
すべてを試みたけれど
シネマ・バーの中では
何も見つけられなかった
眺めたり
あまりにも暗い夜には
触れてみたこともある
もう一度チャンスを試そうと
またそこへ戻ってみたけれど
みんなお酒を飲むことしか考えていない
映画が終わると
恋人たちは寄りそい
それぞれの物語を生きていく
シネマ・バーではいろいろなものが見られる
誰もがずっと夢見ていた役を演じているから
街のシネマ・バーへ行って
別の誰かになりきって遊んでみよう
シネマ・バーでは
男が女のふりをしているのも見たし
マダムと呼ばれて怒りだす人もいたけれど
どうしてそれが分かったのだろうか
時にはバーテンダーが
悩んでいる客に説教をして
特別に処方した一杯を出してくれる
飲めばすべてを忘れられるように
それがシネマ・バー
シネマ・バーではいろいろなものが見られる
誰もがずっと夢見ていた役を演じているから
街のシネマ・バーへ行って
別の誰かになりきって遊んでみよう
それがシネマ・バー
人々が集う街の映画館やバーの、懐かしい雰囲気が漂う曲です
Chantal Chamberland シャンタル・シャンベルランが歌う「Les cinémas - bars シネマ・バー」は、
小さな映画館やバーに人々が集った温かい時間を呼びおこす、ノスタルジックな曲。
昔のヨーロッパの街には、ネオンが光る小さな映画館や、映画を見終えた人たちが集まるバーがあり、
夜遅くまでつづく会話や、恋人たちの時間がありました。
そんな庶民の生活に根ざした街の文化や、
人と人との偶然の出会い、人生の小さな思い出などが、
街の雰囲気とともに蘇がえります。
現代では、大きな映画館チェーンやオンライン映画配信が主流になり、
こうした場所は少なくなったため、
この歌には失われつつある風景への郷愁が感じられます。
もっとも、この曲が作られたのは1977年ですから、当時は現在進行形の話だったと思いますが。
シネマ・バーは現実から逃れて別の自分を演じる場所
"cinéma シネマ(映画館)" は、さまざまな人生物語がスクリーンで演じられ、
人は観客になり、ときには俳優になって自身の物語を演じる場所。
"シネマ・バー(映画館+バー)=人生劇場" と模して、
自身のアイデンティティや人生について、自らに問いかける場所として描かれています。
そこでは、成功した人間、強い人間、人気者、面白い人、等々...
自分がなりたい人物像を自由に演じることができるのです。
「男が女になったつもりでいるのを見た」というくだりは、
人は現実を離れて別の人格になりたいと願っていることの象徴であり、
本来の自分や社会での役割と、理想の自分が混ざりあい、つかの間でも仮面をつけようとする。
現実から逃れてシネマ・バーに来て、飲んで、忘れて、別の自分になろうとするけれど、
結局のところ本当の答えは見つからない、
という少し皮肉な視点で描かれています。
バーテンダーが、まるで "人生の医者" であるかのように、
悩みごとのある客に説教をして、"特別な一杯(お酒=薬)" を処方する、
という面白い描写がありますが、
ここではバーテンダーは、悩みを聞く人、人生相談の相手をする人、心を癒す人であり、
ある意味で、バーが教会の告解室のような役割を果たしているのです。
この歌のメッセージのひとつである "誰にでもなってみる遊び" には、深い意味があります。
本当の自分、なりたい自分、社会が求める自分との間で揺れながら生きている人間にとって、
その境界を曖昧にすることができるのが "シネマ・バー" なのです。
この歌は私たちに問いかけます。
あなたは人生の舞台でどんな役を演じていますか?
本当のあなたはどんな人間ですか?
...と。
あなたご自身の答えはいかがでしょうか?
カナダ出身のシャンタル・シャンベルランがジャズィに歌っています
Chantal Chamberland シャンタル・シャンベルラン(1965年生まれ、英語読みではシャンバーランド)は、
カナダ・ケベック出身のジャズ歌手兼ギタリスト。
ジャズ、ブルース、シャンソンの要素を融合させたスタイルが特徴で、
低音のハスキーボイスと、大人っぽく官能的な雰囲気で、感情豊かに表現する、私の大好きなアーティストの一人です。
シャンタルのジャズィで落ち着いた雰囲気と、洗練された深みのある歌声は、
ジャズクラブや夜のバーでゆっくり流れる音楽のように、聴く人をやさしく包みこみます。
スムースジャズとフレンチ・シャンソンの要素が混ざりあった「Les cinémas - bars シネマ・バー」を、
シャンタルが静かに感情を紡ぎながら歌うことで、
フランス語の美しさと、ジャズのリズムと雰囲気の両方を、
存分に楽しむことができるでしょう。
人それぞれの人生の小さな物語を、静かに思いおこさせてくれる、お洒落で粋な作品です。
彼女のアルバムは、録音の音質が非常によいことから、
ジャズファンだけでなく、音響マニアにも人気があり、
高級オーディオ機器の試聴にもよく使われるそうです。
「Les cinema - bars シネマ・バー」の動画
シャンタル・シャンベルランのスモーキーで魅惑的な歌声です
いろいろなアーティストが歌っていますが、
シャンタルの歌声がこの曲の雰囲気に一番あっていると思うので、私も彼女のバージョンで歌っています。
普段は英語で歌うことの多い彼女のジャズナンバーのアレンジが好きなので、
何曲か譜面を作って、久しぶりに英語でも歌ってみようと思っているところです。
Les cinemas - bars - Chantal Chamberland (2005)
作詞作曲したダイアン・テルの歌です
Diane Tell ダイアン・テルも、カナダ・ケベック出身のギタリストでシンガーソングライター。
18歳でアルバムデビューして以来、ポップやジャズの分野で数々のヒット曲を生みだし、
フランソワーズ・アルディなどとのコラボや、ミュージカル出演などでキャリアを重ね、
現在も活躍している実力派アーティストです。
この「Les Cinéma bars - シネマ・バー」は、ダイアンが18歳のときの作品。
いかに才能豊かなアーティストであるか納得ですね。
Les cinéma - bars - Diane Tell (1977)
Youtube活用メモ
一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。
*画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。
*「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。
*Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。
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本サイト独自の発音表記について
フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。
シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について
★「r」は「ら、り、る、れ、ろ」とひらがなの赤字で表記。舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。
★「鼻母音」は「~」を添えて表記。鼻から息を抜きながら発音します。
①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音。「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「ろ~」。
②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音。
③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音。
⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。
リエゾンやアンシェンヌマンについて
単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。
「Les cinema - bars シネマ・バー」フランス語歌詞
単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。
同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。
印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)
印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。
⇒「Les cinema - bars シネマ・バー」歌詞PDF(ルビつき)
⇒「Les cinema - bars シネマ・バー」歌詞PDF(ルビなし)
ルビつきフランス語歌詞
短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。
「Les cinema - bars シネマ・バー」
J'ai tout donné
ジェ トゥ ドンネ
mais je n'ai rien trouvé
メ ジュ ネ りア~ トゥるゥヴェ
Dans les cinémas-bars
ド~ レ スィネマ バーる
J'ai regardé,
ジェ るガるデ、
j'ai même parfois touché
ジェ メーム パるフワ トゥシェ
Quand il faisait trop noir
コ~ティル フゼ トゥろ ヌワーる
Je suis retourné tenter
ジュ スュイ るトゥるネ ト~テ
encore une fois ma chance
オ~コーる ユヌ フワ マ ショ~ス
Mais les gens ne pensent qu'à boire
メ レ ジョ~ ヌ ポ~ス カ ブワーる
Puis, tout à couple cinéma commence
ピュイ、トゥタ クゥプル スィネマ コモ~ス
Chacun vit une histoire
シャカ~ ヴィ ユニィストワーる
[Refrain]
Dans les cinémas-bars
ド~ レ スィネマ バーる
on voit de tout
オ~ ヴワ ドゥ トゥ
Chacun joue le rôle
シャカ~ ジュゥ ル ろォル
dont il a toujours rêvé
ド~ティラ トゥジュゥーる れヴェ
Va au cinéma-bar
ヴァ オ スィネマ バーる
de ton quartier
ドゥ ト~ カるティエ
Jouer à devenir n'importe qui
ジュゥエ ア ドゥヴニーる ナ~ポるトゥ キ
J'ai vu des hommes
ジェ ヴュ デゾンム
se prendre pour des femmes
ス プろ~ドゥる プゥる デ ファンム
Dans les cinémas-bars
ド~ レ スィネマ バーる
J'en ai vu d'autres insultés
ジョ~ネ ヴュ ドォトゥる ア~スュルテ
quand on leur dit: madame
コ~ト~ ルァーる ディ マダム
Mais comment peut-on savoir
メ コモ~ プゥト~ サヴワーる
Tantôt, le barman prêche
ト~トォ、ル バるモ~ プれーシュ
la bonne nouvelle
ラ ボンヌ ヌゥヴェル
À son client troublé
ア ソ~ クリオ~ トゥるゥブレ
Ensuite, il prescrit
オ~スュイトゥ、イル プれスクり
un truc personnel
ア~ トゥりュク ペるソネル
Qui fait tout oublier
キ フェ トゥトゥブリエ
Les cinémas bars
レ スィネマ バーる
[Refrain]
Dans les cinémas-bars
ド~ レ スィネマ バーる
on voit de tout
オ~ ヴワ ドゥ トゥ
Chacun joue le rôle
シャカ~ ジュゥ ル ろォル
dont il a toujours rêvé
ド~ティラ トゥジュゥーる れヴェ
Va au cinéma-bar
ヴァ オ スィネマ バーる
de ton quartier
ドゥ ト~ カるティエ
Jouer à devenir n'importe qui
ジュゥエ ア ドゥヴニーる ナ~ポるトゥ キ
Les cinémas bars
レ スィネマ バーる
Les cinémas bars
レ スィネマ バーる
<間奏>
[Refrain]
Dans les cinémas-bars
ド~ レ スィネマ バーる
on voit de tout
オ~ ヴワ ドゥ トゥ
Chacun joue le rôle
シャカ~ ジュゥ ル るォル
dont il a toujours rêvé
ド~ティラ トゥジュゥーる れヴェ
Va au cinéma-bar
ヴァ オ スィネマ バーる
de ton quartier
ドゥ ト~ カるティエ
Jouer à devenir n'importe qui
ジュゥエ ア ドゥヴニーる ナ~ポるトゥ キ
Les cinémas bars
レ スィネマ バーる
On voit de tout
オ~ ヴワ ドゥ トゥ
On voit de tout
オ~ ヴワ ドゥ トゥ
On voit de tout
オ~ ヴワ ドゥ トゥ
On voit de tout
オ~ ヴワ ドゥ トゥ
Les cinémas-bars
レ スィネマ バーる
フランス語歌詞(ルビなし)
リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。
"Les cinema - bars"
J'ai tout donné mais je n’ai rien trouvé
Dans les cinémas-bars
J'ai regardé, j'ai même parfois touché
Quand il faisait trop noir
Je suis retourné tenter encore une fois ma chance
Mais les gens ne pensent qu'à boire
Puis, tout à couple cinéma commence
Chacun vit une histoire
[Refrain]
Dans les cinémas-bars on voit de tout
Chacun joue le rôle dont il a toujours rêvé
Va au cinéma-bar de ton quartier
Jouer à devenir n'importe qui
J'ai vu des hommes se prendre pour des femmes
Dans les cinémas-bars
J'en ai vu d’autres insultés quand on leur dit: madame
Mais comment peut-on savoir
Tantôt, le barman prêche la bonne nouvelle
À son client troublé
Ensuite, il prescrit un truc personnel
Qui fait tout oublier
Les cinémas bars
[Refrain]
Dans les cinémas-bars on voit de tout
Chacun joue le rôle dont il a toujours rêvé
Va au cinéma-bar de ton quartier
Jouer à devenir n'importe qui
Les cinémas bars
Les cinémas bars
<Interlude>
[Refrain]
Dans les cinémas-bars on voit de tout
Chacun joue le rôle dont il a toujours rêvé
Va au cinéma-bar de ton quartier
Jouer à devenir n'importe qui
Les cinémas bars
On voit de tout
On voit de tout
On voit de tout
On voit de tout
Les cinémas-bars