可愛くて魅力的な君
言葉ではうまく表現できないけれど
僕にとって特別な人
君が欲しい
愛してるよ、ダーリン
Charles Aznavour シャルル・アズナヴール の「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」は、コミカルなラヴソング。
フランス語と英語が混ざった "フラングレ" が、ユーモアのある表現手段として効果的に使われて、
ぎこちなく愛を伝えようとする姿勢が、逆に素直でまっすぐな気持ちとして伝わってくる、
思わず応援したくなるような、一生懸命な恋の歌です。
「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」ってどんな曲?
★作詞 Jacques Plante ジャック・プラント
★作曲 Charles Aznavour シャルル・アズナヴール
★歌 Charles Aznavour シャルル・アズナヴール
★発表年 1963年
★Karafun 収録曲
歌詞はこのような内容です
君は僕にとって特別な人
本当に、本当に、すばらしい人
いつかちゃんと伝えたいんだ
この気持ちを
シェイクスピアの言葉(英語)でね
デイジーの花のように可愛いくて
とても魅力的な君
でも僕は悲しい
君に贈る言葉が足りなくて
ダーリン、愛してるよ
君が欲しい
いいたいことはほぼそれだけ
君は僕にとって特別な人だから
君は僕にとって特別な人
でもどうして君は
こんなに情けない僕のことを
見てくれるの?
やっぱりちゃんと
言葉を選んだほうがよさそうだね
君に気に入られるように
モリエールの言葉(フランス語)でね ※1
君の目、鼻、唇、すべてが愛らしい
え、わからなかった?
まあいいや!
心配しないでこっちにおいで
抱きしめてあげるから
ダーリン、愛してるよ
君が欲しい
あとのことはもうどうでもいい
君は僕にとって特別な人だから
自分でもわからない
どうしてこんなに君を好きなのか
いたずらっぽい顔をして
僕のことをからかってばかりいるのに
どうして僕はこんなにも
君を愛しているんだろう
※1 Molière モリエール(本名 Jean-Baptiste Poquelin ジャン=バティスト・ポクラン、1622-1673)は、フランスを代表する劇作家で俳優。笑いを通して人間の弱さを描いたり、社会を風刺した喜劇作品などで有名。
"フラングレ" の魅力あふれるコミカルなラヴソングです
「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」は、1963年に発表した Charles Aznavour シャルル・アズナヴール の代表作のひとつで、
ユーモアと優しさが混ざりあった恋の歌。
一見コミカルですが、実は恋愛感情をリアルに描いた曲です。
外国人女性に恋をした男性が、英語で話しかけようとしますが、フランス語と英語が混ざってしまい、うまく気持ちを伝えられません。
彼女に好かれたいと、必死に伝えようとするけれど、相手にからかわれて、少し切なさも感じてしまう...
"君への愛を表現する言葉は足りないけれど、君に対する気持ちは本物さ"
という一生懸命な姿が共感をよびます。
言葉の壁を越えて懸命に伝えようとする恋心を歌っています
"Français フランセ(フランス語)" と "Anglais アングレ(英語)" の入り交じった "Franglais フラングレ" の歌詞が、
相手に気持ちをうまく伝えられないもどかしさを表現して、面白さと同時に人間らしさを生みだす効果を与えています。
若い頃から数々の海外公演を行ってきたアズナヴールは、多くの人々と出会う中で、外国語で一生懸命話そうとする人たちの姿をよく目にしたことでしょう。
そんな経験が、この曲を生みだすアイデアにつながったのかもしれません。
シンプルな英語が混ざっていることで、フランス語がわからない人にも親しみやすかったことから、フランス国内だけでなく海外でも人気を得て、
国際的な歌手としての地位をさらに高めるきっかけのひとつにもなった曲。
まるでパリのカフェでのワンシーンのような雰囲気の中、軽快なリズムにのせて、アズナヴールが臨場感たっぷりに、生き生きと歌っています。
自分の気持ちをうまく伝えられない経験は、誰にでもあることでしょう。
特に恋愛においては、相手にわかってもらいたいという気持ちと同時に、
うまく伝わらなかったらどうしようという不安感がつきもの。
そこにさらに言葉の壁が加わるわけですが。
完璧じゃなくてもいい、大切なのは伝えようとする心...
言葉の問題や不器用さを超えて伝わる、 "真剣な気持ち" を持つことの素晴らしさを教えてくれる作品です。
「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」の動画
エネルギー全開、アズナヴール 39歳のライヴ動画です
発表した1963年のコンサートライヴ。繰り返して歌う後半はちょっと遊びすぎ?
For me formidable - Charles Aznavour (1963)
ゆったりとスウィングするライヴ動画です
円熟味を増した63歳の歌声。リラックスした雰囲気の中、バックコーラスと掛けあいながら、ユーモアと切なさの絶妙なバランスで歌いあげます。
For me formidable - Charles Aznavour (1987)
2019年にリマスターされたオフィシャル音源です
ライヴはアドリヴが多いので、歌を覚えるのはこちらでどうぞ。
For me formidable - Charles Aznavour (1963-2019 Remastered)
女性が歌うときのご参考に、二人の女性シンガーたちのカヴァーもご紹介しましょう。
ローラ・フィジィが情熱的に歌っています
エジプト系オランダ人シンガー Laura Fygi ローラ・フィジィは、オランダのグラミー賞といわれる「Dutch Edison Award オランダ・エディソン賞」を受賞した実力派。
アメリカのジャズシーンでも人気を得ているアーティストです。
For me formidable - Laura Fygi (1996)
シャンタルが軽やかに歌っています
「Les cinema - bars シネマ・バー」でご紹介したカナダのジャズシンガー、Chantal Chamberland シャンタル・シャンベルラン。
ジャズィなアレンジが好きなので、私は彼女のバージョンで歌っています。
For me formidable - Chantal Chamberland (2014)
Youtube活用メモ
一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。
*画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。
*「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。
*Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。
※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。
本サイト独自の発音表記について
フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。
シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について
★「r」は「ら、り、る、れ、ろ」とひらがなの赤字で表記。舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。
★「鼻母音」は「~」を添えて表記。鼻から息を抜きながら発音します。
①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音。「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「ろ~」。
②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音。
③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音。
⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。
リエゾンやアンシェンヌマンについて
単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。
「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」フランス語歌詞
単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。
同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。
発音・歌い方のポイント
英語とフランス語が混在する歌詞で、似ている発音が並ぶ箇所も多いので、それぞれの言語の発音を意識しながら、しっかりと歌ってみてください。
印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)
印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。
⇒「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」歌詞PDF(ルビつき)
⇒「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」歌詞PDF(ルビなし)
ルビつきフランス語歌詞
短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。
「For me formidable フォーミー・フォルミダブル」
You are the one for me,
ユゥ アー ザ ワン フォー ミー、
for me, for me, formidable
フォー ミー、フォー ミー、フォるミダーブル
You are my love very,
ユゥ アー マイ ラヴ ヴェリィ、
very, very, veritable
ヴェリィ、ヴェリィ、ヴェりターブル
Et je voudrais pouvoir un jour
エ ジュ ヴゥドゥれ プゥヴワーる ア~ ジュゥーる
enfin te le dire
オ~ファ~ トゥ ル ディーる
Te l'écrire
トゥ レクりーる
Dans la langue de Shakespeare
ド~ ラ ロ~グ ドゥ シェイクスピア
My daisy, daisy, daisy, désirable
マイ デイズィ、デイズィ、デイズィ、デズィらーブル
Je suis malheureux
ジュ スュイ マルゥるゥ
d'avoir si peu de mots
ダヴワーる スィ プゥ ドゥ モ
À t'offrir en cadeaux
ア トフりーろ~ カドォ
Darling I love you, love you,
ダーリン アイ ラヴュー、ラヴュー、
darling I want you
ダーリン アイ ウォンテュー
Et puis c'est à peu près tout
エ ピュイ セタ プゥ プれ トゥ
You are the one for me,
ユゥ アー ザ ワン フォー ミー、
for me, for me, formidable
フォー ミー、フォー ミー、フォるミダーブル
You are the one for me,
ユゥ アー ザ ワン フォー ミー、
for me, for me, formidable
フォー ミー、フォー ミー、フォるミダーブル
But how can you
バット ハウ キャンニュー
See me, see me, see me,
スィ ミー、スィ ミー、スィ ミー、
si minable?
スィ ミナーブル?
Je ferais mieux d'aller choisir
ジュ フれ ミウ ダレ シュワズィーる
mon vocabulaire
モ~ ヴォキャビュレーる
Pour te plaire
プゥる トゥ プレーる
Dans la langue de Molière
ド~ ラ ロ~グ ドゥ モリエーる
Et toi, tes eyes, ton nose,
エ トゥワ、テザイズ、ト~ ノウズ、
tes lips adorables
テ リップス アドらーブル
Tu n'as pas compris?
テュ ナ パ コ~プり?
Tant pis!
ト~ ピィ!
Ne t'en fais pas et
ヌ ト~ フェ パ エ
viens-t-en dans mes bras
ヴィア~ ト~ ド~ メ ブら
Darling I love you, love you
ダーリン アイ ラヴュー、ラヴュー
Darling, I want you
ダーリン、アイ ウォンテュー
Et puis le reste on s'en fout
エ ピュイ ル レスト~ ソ~ フゥ
You are the one for me,
ユゥ アー ザ ワン フォー ミー、
for me, for me, formidable
フォー ミー、 フォー ミー、フォるミダーブル
Je me demande même
ジュ ム ドゥモ~ドゥ メーム
Pourquoi je t'aime
プゥるクワ ジュ テーム
Toi qui te moques de moi
トゥワ キ トゥ モク ドゥ ムワ
et de tout
エ ドゥ トゥ
Avec ton air canaille,
アヴェク ト~ネーる キャナイユ、
canaille, canaille
キャナイユ、キャナイユ
How can I love you
ハウ キャナイ ラヴ ユー
フランス語歌詞(ルビなし)
リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。
"For me formidable"
You are the one for me,
for me, for me, formidable
You are my love very,
very, very, veritable
Et je voudrais pouvoir un jour
enfin te le dire
Te l'écrire
Dans la langue de Shakespeare
My daisy, daisy, daisy, désirable
Je suis malheureux
d'avoir si peu de mots
À t'offrir en cadeaux
Darling I love you, love you,
darling I want you
Et puis c'est à peu près tout
You are the one for me,
for me, for me, formidable
You are the one for me,
for me, for me, formidable
But how can you
See me, see me, see me,
si minable?
Je ferais mieux d'aller choisir
mon vocabulaire
Pour te plaire
Dans la langue de Molière
Et toi, tes eyes, ton nose,
tes lips adorables
Tu n'as pas compris?
Tant pis!
Ne t'en fais pas et
viens-t-en dans mes bras
Darling I love you, love you
Darling, I want you
Et puis le reste on s'en fout
You are the one for me,
for me, for me, formidable
Je me demande même
Pourquoi je t'aime
Toi qui te moques de moi
et de tout
Avec ton air canaille,
canaille, canaille
How can I love you