Mon père 父

Sylvie Vartan シルヴィー・ヴァルタンの「Mon père 父」

作詞  Michel Mallory ミシェル・マロリー

作曲  Marcel Benoit マルセル・ブノワ

歌  Sylvie Vartan シルヴィー・バルタン

発表年  1972年

 

・Karafun収録曲

 


愛するお父さん

 

彼の声が聞こえなくなって

もう2年が経つのね

 

丹精込めた庭のバラの木々

私をモデルに絵を描くのが好きだった

 

怒ると怖かったけれど

とても優しい人だった

 

私にとって彼は英雄

彼の子供だということが誇らしかった

 

私の友であり、兄であり

そして私の愛する父だった

 

とても恋しいわ

 

愛する父親を亡くして2年後にリリースされた曲です。シルヴィが8歳の時に生まれ故郷ブルガリアからフランス・パリへ移住した一家。彫刻家であるとともに音楽をこよなく愛した父を想う心情にあふれています。

今年(2023年)の父の日は6月18日(日)。ご健在の方も、すでに亡くされた方も、ご自身のお父さまのことを思い浮かべながら歌ってみてはいかがでしょうか。

故郷ブルガリアを想う歌「La Maritza 思い出のマリッツァ」はすでにご紹介しています。

 

34歳のシルヴィのライヴ動画です。

Mon père - Sylvie Vartan (1978)

 

それから33年後、円熟味を増してしっとりと落ち着いたシルヴィの歌声です。

Mon père - Sylvie Vartan (2011)

 

歌を覚えるなら2015年収録のオフィシャル音源でどうぞ。

Mon père - Sylvie Vartan (2015)

 

Youtube活用メモ

一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。

画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。

画面を長押し(パソコンの場合は右クリック)して「ループ再生」をオンにしましょう。

Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。

※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。

歌う前の確認事項

歌う前に以下のことをご確認ください。できるだけ正しいフランス語を発音するために、とても大切なポイントです。

⇒ 「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」で詳しく解説していますのでご参照ください。

⇒ フランス語シャンソン初心者の方は、「フランス語で歌うシャンソン入門講座」から始めてください。

 

本サイト独自のルビ表記と発音について

r」は「」で表記。口の奥を震わせて発音します。前後の子音によって硬い「r」と柔らかい「r」の二通りの発音があります。

★「鼻母音」については、鼻から息を抜きながら母音を発音する(口を閉じて「ン」と発音しない)ので、本サイトでは母音や子音のカタカナ表記の横に「」を添えて鼻母音を表記しています。軽く鼻腔を閉じて息を抜くイメージです。

①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「ア~」と「オ~」の中間のような音。青字で「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「」と表記しています。

②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と鼻から抜いて発音

③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音

 

リエゾンやアンシェンヌマンについて

リエゾンやアンシェヌマンしている箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。

 

日本語訳

日本語訳や曲の解説をしているお勧めのサイトはこちらです。

朝倉ノニーの歌物語「Mon père 父」

 

「Mon père 父」歌詞

単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。

 

「Mon père 父」の発音・歌い方のポイント

〈*1〉faisait ゼ」と発音します。

 

印刷用歌詞(PDF)

印刷する場合は歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFをダウンロードしてカラー印刷してください。

「Mon père 父」歌詞(PDF)

 

ルビつき歌詞

短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。

 

「Mon père 父」

 

Que la maison me parait vide

ク ラ メゾ~ ム パ ヴィドゥ

Sans son désordre et sans sa voix

ソ~ ソ~ デゾ ソ~ サ ヴワ

Ça me semble encore impossible

サ ム ソ~ロ~コー ア~ポスィブル

Pourtant il y a deux ans déjà

プゥト~リヤ ドゥゾ~ デジャ

 

Ma mère a rangé tous ses livres

マ メージェ トゥ セ リーヴ

Et ses outils de jardinier

エ セズゥティ ドゥ ジャディニエ

Tous ces objets qu'il faisait vivre 〈*1〉

トゥ セ ブジェ キル フゼ ヴィヴ

Qui eux aussi vont s'ennuyer

キ エ オスィ ヴォ~ ソ~ニュイエ

 

Il ne parlait pas de la guerre

イル ヌ パレ パ ドゥラ ゲー

Pourtant mon héros c'était lui

プゥト~ モ~ エ セテ リュイ

J'étais si fière

ジェテ スィ フィエー

qu'il soit mon père

キル スワ モ~ ぺー

Fière de m'appeler comme lui

フィエー ドゥ マプレ コム リュイ

 

Ses colères étaient des tempêtes

セ コレー エテ デ ト~ペートゥ

Lorsque j'avais désobéi

スク ジャヴェ デゾベイ

Et puis il pleurait en cachette

エ ピュイ イル プルァ オ~ カシェットゥ

Parce que j'avais un premier prix

スク ジャヴェ ザ~ミエ プ

 

C'était plus que de la tendresse

セテ プリュ ク ドゥラ ト~ッス

Qu'il avait pour tous nos rosiers

ヴェ プゥ トゥ ノ ズィエ

Il peignait avec maladresse

イル ペーニェ アヴェク マラドッス

C'était toujours moi qui posais

セテ トゥジュゥー ムワ キ ポゼ

 

Je sais bien que je lui ressemble

ジュ セ ビア~ ク ジュ リュイ ソ~ブル

Que je suis têtue comme il l'était

ク ジュ スュイ テテュ コル レテ

J'ai ses yeux et ses côtés tendres

ジェ セズィウ エ セ コテ ト~

Et j'aime tout ce qu'il aimait

エ ジェーム トゥ ス キ

 

C'était mon ami et mon frère

セテ モ~ミ エ モ~ フ

Et tous mes souvenirs d'enfant

エ トゥ メ スゥヴニー ド~フォ~

C'était mon ami et mon père

セテ モ~ミ エ モ~ ペー

Et il me manque bien souvent

エ イル ム モ~ク ビア~ スゥヴォ~

 

フランス語歌詞(ルビなし)

リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。

 

"Mon père"

 

Que la maison me parait vide

Sans son désordre et sans sa voix

Ça me semble encore impossible

Pourtant il y a deux ans déjà

 

Ma mère a rangé tous ses livres

Et ses outils de jardinier

Tous ces objets qu'il faisait vivre

Qui eux aussi vont s'ennuyer

 

Il ne parlait pas de la guerre

Pourtant mon héros c'était lui

J'étais si fière

qu'il soit mon père

Fière de m'appeler comme lui

 

Ses colères étaient des tempêtes

Lorsque j'avais désobéi

Et puis il pleurait en cachette

Parce que j'avais un premier prix

 

C'était plus que de la tendresse

Qu'il avait pour tous nos rosiers

Il peignait avec maladresse

C'était toujours moi qui posais

 

Je sais bien que je lui ressemble

Que je suis têtue comme il l'était

J'ai ses yeux et ses côtés tendres

Et j'aime tout ce qu'il aimait

 

C'était mon ami et mon frère

Et tous mes souvenirs d'enfant

C'était mon ami et mon père

Et il me manque bien souvent