Le temps de l'amour 恋の季節

2026-06-18

Françoise Hardy フランソワ・アルディの「Le temps de l'amour 恋の季節」

 

ある日突然

恋に落ちて

幸せ一杯の日々が始まる

 

たとえ傷つき

終わったとしても

 

輝く恋の季節は

いつまでも忘れられない

青春の大切な思い出...

 

 

1960年代の "イエイエ" に象徴されるフレンチポップ・カルチャーをけん引した、

Françoise Hardy フランソワーズ・アルディが80歳で亡くなって、この 6月でちょうど2年が経ちました。

 

これまでにご紹介していなかった曲の中から、つづけて3曲をご紹介したいと思います。

 

1曲目は、青春の恋の賛歌『Le temps de l'amour 恋の季節』。

リズミカルなエレキギターにのせて、若者たちの瑞々しいエネルギーにあふれる歌詞と、

18歳のフランソワーズの、アンニュイでさりげない歌い方の対比が面白い作品です。

 

みなさまも、ご自身の青春の恋物語を思いだしながら、口ずさんでくださいませ。

 

 

「Le temps de l'amour 恋の季節」ってどんな曲?

 

作詞   André Salvet アンドレ・サルヴェ, Lucien Morisse リュシアン・モリス

作曲  Jacques Dutronc ジャック・デュトロン

歌  Françoise Hardy フランソワーズ・アルディ

発表年  1962年

Karafun 収録曲

 

歌詞はこのような内容です

 

恋の季節がやってきた

仲間たちと過ごし  ※1

冒険に飛びだすときが

 

日々が過ぎ去っても

みんな何も気にしない

たとえ傷ついても

 

だって、恋の季節は

長くもあり、短くもあるから  ※2

心の中でずっとつづいて

いつまでも忘れないもの

 

20歳になると

みんな口にするわ

自分たちは世界の王さまで

瞳のなかには

どこまでも広がる青空が  ※3

永遠に輝きつづけると

 

だって、恋の季節は

みんなの心を

温もりと幸せで満たしてくれるから

 

ある晴れた日に

突然、恋に落ちて

胸の鼓動が速くなる

 

人生はそうやって進んでいくから  ※4

恋をしているだけで

みんな幸せ一杯になるの

 

 

※1 「Le temps des copains 仲間たちの季節」は、1960年代に放送されていたフランスの人気ラジオ番組『Salut les copains やあ、仲間たち』が、当時の若者カルチャーを象徴していたことから、

ここでは単なる "友だち" というよりは、"同じ時代を駆け抜ける大切な仲間たち" というニュアンスを含みます。

※2 「C'est long et c'est court 長くもあり、短くもある」は、 そのときは永遠につづくように感じられた青春の日々も、過ぎ去ってみれば一瞬だった、という大人のノスタルジーを感じさせます。

※3 「Tout le ciel bleu どこまでも広がる青空」は、 若者たちの前途洋々とした未来や、遮るもののない純粋な心を美しく表現。

※4 「Car la vie suit son cours そうして人生は進んでいくから」は、時の流れに身を任せながら、自然に恋に落ちていく心情を歌っています。

 

アンドレ・サルヴェとリュシアン・モリスによる歌詞は、若者らしい瑞々しさと疾走感にあふれていて、青春の揺れ動く心をシンプルで美しいフランス語で表現しています。

 

 

1960年代を代表する青春の恋の賛歌です

3曲つづけてご紹介するフランソワーズ・アルディの作品。

1曲目は、1960年代のフレンチポップス黄金期を代表する『Le temps de l'amour 恋の季節』。

1962年にリリースされて大ヒットしたこの曲は、当時の若者たちのポップカルチャー "イエイエ" を象徴する曲として、今もなお世界中で愛されています。

 

軽快なドラムにのせて始まる、サーフロック調のエレキギターの音が印象的なイントロ...

若者たちが集まり、恋をして、青春を駆け抜ける恋の季節を象徴的に表現して、ワクワク感が高まります。

クールでノスタルジックなサウンドは、今聴いても色褪せない魅力にあふれる、時代を超えて愛されるフレンチ・ポップスの傑作。

 

フランソワーズのアンニュイで甘い歌声が魅力的な曲ですが、実は制作の裏には素敵なストーリーが隠されています。

作曲した Jacques Dutronc ジャック・デュトロンは、当時はまだデビュー前でギタリストとして活動中でしたが、

後に改めて出会った二人は恋に落ちて、フランス音楽界を代表する伝説のカップルとなったのでした。

 

この曲は、アメリカ映画『Moonrise Kingdom ムーンライズ・キングダム』(ウェス・アンダーソン監督、2012年公開)の、思春期の男の子と女の子のダンスシーンで、とても効果的に使われたことでも再注目されました。

(このシーンが https://youtu.be/7tuLOuNaK0g で紹介されていますので、ご興味のある方はどうぞ)

 

 

"イエイエ" 時代のトップアイコンだったフランソワーズ・アルディ

1944年、パリ生まれの Françoise Hardy フランソワーズ・アルディ(本名 Françoise Madeleine Hardy フランソワーズ・マドレーヌ・アルディ)は、

1960年代の "イエイエ" 文化を代表するシンガーソングライターで、ファッション・アイコンとしても世界を魅了しました。

母子家庭で育った引っ込み思案の少女でしたが、高校卒業祝いに母親からプレゼントされたギターで、ひっそりと曲を作り始めたのが伝説の始まり。

 

1962年、18歳のときに、自作の『Tous les garçons et les filles 男の子女の子』が世界的な大ヒットとなり、一躍トップアイドルの座に駆けあがったのです。

当時のパワフルな歌手たちとは一線を画す、優しくささやくようなウィスパーボイスが特徴で、

孤独感や実らぬ恋、時の移ろいなどを描いた、物憂げで内省的な歌詞は、多くの世代の共感をよびました。

Serge Gainsbourg セルジュ・ゲンズブールから楽曲提供をうけた『Comment te dire adieu さよならを教えて』(1968年) も、日本で今も愛されている名曲ですね。

 

その後も、単なるアイドルで終わらないように、作詞・作曲能力を磨いていったフランソワーズ。

1973年、Michel Bergerミシェル・ベルジェとタッグを組んだアルバム『Message personnel 個人的なメッセージ』を発表するなど、

大人の哀愁漂う、洗練されたシンガーとしての地位を確立していきます。

 

極度のステージ恐怖症から、1960年代末以降はライブ活動をほとんど行いませんでしたが、

2018年にリリースしたラストアルバム『Personne d'autre ほかに誰もいない』にいたるまで、詩情あふれるスタジオアルバムを発表しつづけました。

 

 

ファッション・アイコンとしても世界を魅了したフランソワーズ・アルディ

アーティスト活動以外に、その中性的な風貌とストレートのロングヘアー、飾らない佇まいは、モード界の巨匠たちを魅了して、

イヴ・サンローランやアンドレ・クレージュ、パコ・ラバンヌなどのミューズとしても活躍。

トップモデルとしてのプロフィールや、夫ジャック・デュトロンや息子トマ・デュトロンとの関係についてなど、次回以降にご案内しますね。

 

 

1960年代の若者文化を席巻した "イエイエ" とは

"Yé-yé イエイエ" は、1960年代にフランスを中心としたヨーロッパで爆発的なブームを巻きおこした、若者向けポップミュージックのジャンル。

名前の由来は、当時アメリカで大流行していたロックンロールやポップスの歌詞によく登場した「Yeah! Yeah! イェー、イェー」という掛け声。

これをフランス語風に「Yé-yé イエ イエ」と表記して、ビートルズやアメリカの音楽に影響をうけたフランスの新しいポップスをさす言葉として定着しました。

有名作家のサルトルが、当時の若者文化を分析する評論の中でこの言葉を使ったことでも、広く知られるようになりました。

 

当時アメリカで流行していたツイストやロックンロール、サーフ・ミュージックなどの軽快なリズムをベースに、甘くキャッチーなフランス語をのせてアレンジしたメロディが特徴。

それまでのフランス音楽(シャンソン)は大人っぽくて、若者たちには少し敷居の高いものでしたが、

"イエイエ" は、ティーンエイジャーの日常や学校生活、初恋、友情などを等身大の言葉で歌うことで、熱狂的に支持されたのです。

 

音楽ジャンルにとどまらず、ミニスカートやパンツスーツ、チェック柄のワンピース、カラータイツなど、当時の最先端ファッションとセットで流行。

フランソワーズ・アルディのほか、Sylvie Vartan シルヴィ・バルタンや、France Gall フランス・ギャルなど、イエイエを代表する伝説的なスターが何人も誕生しました。

 

中でもフランソワーズは、自身で作詞作曲する知性と、アンニュイな雰囲気が魅力で、他のアイドルたちとは一線を画す存在でした。

 

 

今回ご紹介するのは次の3曲です:

Le temps de l'amour - Françoise Hardy (1962)

Le premier bonheur du jour - Françoise Hardy (1963)

Tant de Belles Choses - Françoise Hardy (2004)

 

前回ご紹介した「Fais-moi une place あなたのそばにいさせて」など、これまでにご紹介した5曲はこちらのリンクからどうぞ。

 

 

「Le temps de l'amour 恋の季節」の動画

 

なつかしい写真でつづる動画です

さりげないファッションに身を包んだ、フランソワーズの飾らない人柄が感じられます。

Le temps de l'amour - Françoise Hardy (1962)

 

 

音質のよいリマスター版のオフィシャル音源です

イラストで曲の雰囲気を表しているお洒落な動画。

歌を覚えるのは、2024年にリマスターされたこちらの音源でどうぞ。

Le temps de l'amour - Françoise Hardy (1962, remastered in 2024)

 

 

夫ジャック・デュトロンとの珍しいデュエット映像です

ロシア(当時はソ連)のテレビ番組での収録風景のようです。

ジャックがカンペを見ながら歌っているのが微笑ましい感じ。画質は悪いですが、二人の関係性が垣間見えて興味深い、貴重な映像です。

Le temps de l'amour - Françoise Hardy & Jacques Dutronc

 

 

1973年のアルバム『Message personnel』デラックス版の再生リストリンクです

Michel Berger ミシェル・ベルジェとコラボしたアルバム。

2013年にリマスターされた音質のよいデラックス版でお聴きください。

アルバム『Message personnel個人的なメッセージ』

Album "Message personnel" - Françoise Hardy (1973, remastered in 2013)

 

 

Youtube活用メモ

一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。

画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。

「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。

Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。

※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。

 

本サイト独自の発音表記について

フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。

 

シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について

r」は「」とひらがなの赤字で表記舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。

鼻母音」は「」を添えて表記鼻から息を抜きながら発音します。

an, em, en, em」は口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「」。

②「inim, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音

③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音

 

⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。

 

リエゾンやアンシェンヌマンについて

単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。

 

 

「Le temps de l'amour 恋の季節」フランス語歌詞

単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。

同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。

 

 

印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)

印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。

「Le temps de l'amour 恋の季節」歌詞PDF(ルビつき)

「Le temps de l'amour 恋の季節」歌詞PDF(ルビなし)

 

ルビつきフランス語歌詞

短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。

 

「Le temps de l'amour 恋の季節」

 

[Refrain]

C'est le temps de l'amour

セ ル ト~ ドゥ ラムゥー

Le temps des copains

ト~ デ コパ~

Et de l'aventure

エ ドゥ ラヴォ~テュー

 

Quand le temps va et vient

コ~ト~ ヴァ エ ヴィア~

On ne pense à rien

オ~ ヌ ポ~ ア~

Malgré ses blessures

マルグ セ ブレスュー

 

Car le temps de l'amour

ト~ ドゥ ラムゥー

C'est long et c'est court

セ ロ~ エ セ クゥー

Ça dure toujours

サ デュー トゥジュゥー

On s'en souvient

オ~ ソ~ スゥヴィア~

 

[1]

On se dit qu'à vingt ans

オ~ ス ディ カ ヴァ~ト~

On est les rois du monde

オ~ レ ワ デュ モ~ドゥ

Et qu'éternellement

エ ケテネルモ~

Il y aura dans nos yeux

ド~ズィ

Tout le ciel bleu

トゥ ル スィエル ブルゥ

 

[Refrain]

C'est le temps de l'amour

セ ル ト~ ドゥ ラムゥー

Le temps des copains

ト~ デ コパ~

Et de l'aventure

エ ドゥ ラヴォ~テュー

 

Quand le temps va et vient

コ~ト~ ヴァ エ ヴィア~

On ne pense à rien

オ~ ヌ ポ~ ア~

Malgré ses blessures

マルグ セ ブレスュー

 

Car le temps de l'amour

ト~ ドゥ ラムゥー

Ça vous met au cœur

サ ヴゥ メ オ クァー

Beaucoup de chaleur

ボォクゥ ドゥ シャルァー

Et de bonheur

エ ドゥ ボヌァー

 

[2]

Un beau jour, c'est l'amour

ア~ ボォ ジュゥー、セ ラムゥー

Et le cœur bat plus vite

エ ル クァー バ プリュ ヴィトゥ

Car la vie suit son cours

ラ ヴィ スュイ ソ~ クゥー

Et l'on est tout heureux

エ ロ~ トゥトゥ

D'être amoureux

デートゥムゥ

 

[Refrain]

C'est le temps de l'amour

セ ル ト~ ドゥ ラムゥー

Le temps des copains

ル ト~ デ コパ~

Et de l'aventure

エ ドゥ ラヴォ~テュー

 

Quand le temps va et vient

コ~ト~ ヴァ エ ヴィア~

On ne pense à rien

オ~ ヌ ポ~ ア~

Malgré ses blessures

マルグ セ ブレスュー

 

Car le temps de l'amour

ト~ ドゥ ラムゥー

C'est long et c'est court

セ ロ~ エ セ クゥー

Ça dure toujours

サ デュー トゥジュゥー

On s'en souvient

オ~ ソ~ スゥヴィア~

 

[Outro]

On s'en souvient

オ~ ソ~ スゥヴィア~

On s'en souvient

オ~ ソ~ スゥヴィア~

On s'en souvient

オ~ ソ~ スゥヴィア~

On s'en souvient

オ~ ソ~ スゥヴィア~

 

 

フランス語歌詞(ルビなし)

リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。

 

"Le temps de l'amour"

 

[Refrain]

C'est le temps de l'amour

Le temps des copains

Et de l'aventure

 

Quand le temps va et vient

On ne pense à rien

Malgré ses blessures

 

Car le temps de l'amour

C'est long et c'est court

Ça dure toujours

On s'en souvient

 

[1]

On se dit qu'à vingt ans

On est les rois du monde

Et qu'éternellement

Il y aura dans nos yeux

Tout le ciel bleu

 

[Refrain]

C'est le temps de l'amour

Le temps des copains

Et de l'aventure

 

Quand le temps va et vient

On ne pense à rien

Malgré ses blessures

 

Car le temps de l'amour

Ça vous met au cœur

Beaucoup de chaleur

Et de bonheur

 

[2]

Un beau jour, c'est l'amour

Et le cœur bat plus vite

Car la vie suit son cours

Et l'on est tout heureux

D'être amoureux

 

[Refrain]

C'est le temps de l'amour

Le temps des copains

Et de l'aventure

 

Quand le temps va et vient

On ne pense à rien

Malgré ses blessures

 

Car le temps de l'amour

C'est long et c'est court

Ça dure toujours

On s'en souvient

 

[Outro]

On s'en souvient

On s'en souvient

On s'en souvient

On s'en souvient