家族で海に出かけたけれど
節約のためにレストランの前を通りすぎ
アイスキャンディーをなめながら
船を眺めるだけだった
少し切なかったけれど
それでもとても楽しい夏だった
Michel Jonasz ミッシェル・ジョナスが歌う『Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス』は、
子供のころ、海辺ですごした夏休みの思い出を描いた作品。
美しい海の風景や、楽しかった島遊び...
贅沢はできなかったけれど、家族とともにすごした、かけがえのない時間がなつかしく蘇ります...
「海の日」の今日、皆さまも子供のころの夏休みの経験を思いだしながら、ゆったりとお聴きくださいませ。
「Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス 」ってどんな曲?
★作詞 Pierre Grosz ピエール・グロス
★作曲 Michel Jonasz ミシェル・ジョナス
★発表年 1975年
歌詞はこのような内容です
みんなで海辺へ出かけたものさ
父さんと妹と母さんと一緒にね
ほかの家族を眺めて
どんなふうにお金を使っているのか観察した
ぼくたちは節約しなければならなかった
宿泊代を払うと
ほとんどお金が残らなかったから
だからぼくたちは船を眺めていた
アイスキャンディーをなめながら
高級ホテルやレストランの前を
ただ通りすぎるだけだった
そしてまた船を眺めていた
朝早く起きて
何時間も浜辺ですごしたから
きれいに日焼けをした
みんなで海辺へ出かけたものさ
父さんと妹と母さんと一緒に
波がおだやかなときは
島へ渡って一日中すごした
そんなことをする余裕がなくなるまではね
だからぼくたちは船を眺めていた
アイスキャンディーをなめながら
少しだけ切ない気持ちになったけれど
それでも本当に美しい夏だった
ぼくたちは船を眺めていた……
ララララ……
楽しかった海辺の夏休みの思い出を歌っています
フランスのシンガーソングライター、Michel Jonasz ミッシェル・ジョナス が1975年に発表した 『Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス』 は、
海辺ですごした子どものころの夏休みを描いた、心温まる作品です。
裕福ではなかったけれど、家族と一緒の幸せな時間は楽しく、かけがえのない思い出...
第二次世界大戦後、フランスでは有給休暇制度が広まり、多くの家庭が海辺でヴァカンスをすごすようになりました。
当時の子どもたちにとって、海辺の夏休みは一年で最も楽しみな出来事だったのです。
お金がなくて豪華なホテルやレストランには行けないし、
アイスキャンディーをなめながら、船を眺めることしかできなかったけれど、
それでも楽しい夏休みだった... となつかしくふりかえる。
波、船、海辺で遊ぶ子どもたち、日光浴、家族との時間...
この曲には特別なものは何も登場しませんが、その何気なさがこの曲の最大の魅力となり、
誰もが自分の子どものころの、楽しかった夏休みの記憶を重ねあわせることができるのです。
子どものころの夏休みは、毎日が新しい冒険であり、一日一日がとても長く、永遠につづくように感じられましたが、
大人になると、それはほんの一瞬だったことに気づきます。
この曲は、そんな時の流れも優しく表現しています。
波の音が聞こえてくるような心いやされるメロディです
ミッシェル・ジョナスはジャズやソウル音楽を深く愛するアーティストで、この曲にもその影響が感じられます。
おだやかで温かい歌声は、まるで昔話を聞かせてくれるようです。
1975年のセカンド・アルバム『Changez tout すべてを変える』に収録されているこの曲は、発売当時、特に大ヒットが期待されていた作品ではありませんでしたが、
年月が経つにつれて人気が高まり、今ではジョナスの代表作の一つになっています。
まさに "時が育てた名曲" といえるでしょう。
忙しく、時間があっという間にすぎていく現代だからこそ、
本当に大切なのは、特別な出来事ではなく、愛する人たちとすごす何気ない時間だということに、気づかせてくれます。
アイスキャンディーを食べながら
家族と歩いた砂浜
寄せては返す波
海辺の美しい夕暮れ
そんな小さな思い出こそが、一生の宝物になる...
そのことを優しく教えてくれる、フランスの夏を代表する名曲です。
ジャズとシャンソンを融合させたミッシェル・ジョナスの曲です
Michel Jonasz ミッシェル・ジョナスは、 1947年にパリ近郊のドランシーで生まれたシンガーソングライター。
ハンガリーにルーツを持つ家族の歴史が、彼の繊細な感性に影響を与えたといわれています。
1970年代から現在まで、ポップスをベースに、ジャズ、ブルース、ソウルの要素を巧みに融合させた先駆者として知られています。
幼い頃からアメリカ音楽に夢中で、ラジオから流れてきたレイ・チャールズや、オーティス・レディングなど、特に黒人音楽から大きな影響をうけました。
「レイ・チャールズの音楽を聴いて、自分の人生が変わった」と、何度も語っているほどで、
歌にこめられた感情の豊かさやリズム感に深く感動し、自身の音楽にもその精神を取りいれて、
"フランス語でジャズやソウルを歌う" という、当時としては珍しいスタイルを確立します。
ジャズを "自由を表現する音楽" ととらえて、本格的なジャズ・アルバムも数多く発表。
ジャズへの深い愛と、ハスキーで温かみのある唯一無二の歌声から、親しみをこめて "Le Mister Swing ミスター・スウィング" と呼ばれることも。
「映画のワンシーンを思いうかべながら書く」というジョナスの歌詞には、
日常のささやかな出来事や風景、思い出、恋愛、人生の喜びや切なさなどが、美しい映像のように描かれています。
この曲も、一枚一枚の写真を見るように情景がうかび、聴く人それぞれが "自分だけの夏休み" を思いだせる作品になっています。
音楽活動と並行して、映画、テレビドラマ、舞台などにも数多く出演。自然体で味わいのある演技で、実力派俳優としても幅広く活躍しているアーティストです。
「Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス 」の動画
潮の香りが漂ってくるような映像をバックにした動画です
船上で海を眺めながら撮影した映像をバックに、28歳のミシェル・ジョナスの心いやされる歌声です。
Les vacances au bord de la mer - Michel Jonasz (1975)
オランピア劇場でのライヴ動画です
53歳になったジョナスの、変わらぬ温かい歌声をお聴きください。
Les vacances au bord de la mer - Michel Jonasz (2000)
美しい海辺の風景を眺めながらステイシー・ケントのカヴァーでどうぞ
Stacey Kent ステイシー・ケントが、甘く、やさしく歌っています。
2010年にリリースした、フランス語の曲ばかりのアルバム『Raconte-Moi... パリの詩(うた)』に収録。
女性が歌うときのご参考に。
Les vacances au bord de la mer - Stacey Kent (2010)
Youtube活用メモ
一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。
*画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。
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本サイト独自の発音表記について
フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。
シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について
★「r」は「ら、り、る、れ、ろ」とひらがなの赤字で表記。舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。
★「鼻母音」は「~」を添えて表記。鼻から息を抜きながら発音します。
①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音。「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「ろ~」。
②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音。
③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音。
⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。
リエゾンやアンシェンヌマンについて
単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。
「Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス 」フランス語歌詞
単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。
同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。
印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)
印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。
⇒「Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス 」歌詞PDF(ルビつき)
⇒「Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス 」歌詞PDF(ルビなし)
ルビつきフランス語歌詞
短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。
「Les vacances au bord de la mer 海辺のヴァカンス 」
On allait au bord de la mer
オ~ナレ オ ボーる ドゥ ラ メーる
Avec mon père, ma sœur, ma mère
アヴェク モ~ ペーる、マ スァーる、マ メーる
On regardait les autres gens
オ~ るガるデ レゾォトゥる ジョ~
Comme ils dépensaient leur argent
コンミル デポ~セ ルァーらるジョ~
Nous il fallait faire attention
ヌゥ イル ファレ フェーらト~スィヨ~
Quand on avait payé le prix d'une location
コ~ト~ ナヴェ ペイエ ル プり デュヌ ロカスィヨ~
Il ne nous restait pas grand-chose
イル ヌ ヌゥ れステ パ グろ~ ショォズ
Alors on regardait les bateaux
アローろ~ るガるデ レ バトォ
On suçait des glaces à l'eau
オ~ スュセ デ グラッサ ロォ
Les palaces, les restaurants
レ パラッス、レ れストろ~
On ne faisait que passer d'vant
オ~ ヌ フゼ ク パセ ドゥヴォ~
Et on regardait les bateaux
エ オ~ るガるデ レ バトォ
Le matin on se réveillait tôt
ル マタ~ オ~ ス れヴェイエ トォ
Sur la plage pendant des heures
スュる ラ プラージュ ポ~ド~ デズゥァーる
On prenait de belles couleurs
オ~ プるネ ドゥ ベル クゥルァーる
On allait au bord de la mer
オ~ナレ オ ボーる ドゥ ラ メーる
Avec mon père, ma sœur, ma mère
アヴェク モ~ ペーる、マ スァーる、マ メーる
Et quand les vagues étaient tranquilles
エ コ~ レ ヴァーゲテ トゥろ~キール
On passait la journée aux îles
オ~ パッセ ラ ジュるネ オズィル
Sauf quand on pouvait déjà plus
ソフ コ~ト~ プゥヴェ デジャ プリュ
Alors on regardait les bateaux
アローろ~ るガるデ レ バトォ
On suçait des glaces à l'eau
オ~ スュセ デ グラッサ ロォ
On avait le cœur un peu gros
オ~ナヴェ ル クァーら~ プゥ グろ
Mais c'était quand même beau
メ セテ コ~ メーム ボォ
On regardait les bateaux
オ~ るガるデ レ バトォ
La la la la la...
ラ ラ ラ ラ...
フランス語歌詞(ルビなし)
リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。
"Les vacances au bord de la mer"
On allait au bord de la mer
Avec mon père, ma sœur, ma mère
On regardait les autres gens
Comme ils dépensaient leur argent
Nous il fallait faire attention
Quand on avait payé le prix d'une location
Il ne nous restait pas grand-chose
Alors on regardait les bateaux
On suçait des glaces à l'eau
Les palaces, les restaurants
On ne faisait que passer d'vant
Et on regardait les bateaux
Le matin on se réveillait tôt
Sur la plage pendant des heures
On prenait de belles couleurs
On allait au bord de la mer
Avec mon père, ma sœur, ma mère
Et quand les vagues étaient tranquilles
On passait la journée aux îles
Sauf quand on pouvait déjà plus
Alors on regardait les bateaux
On suçait des glaces à l'eau
On avait le cœur un peu gros
Mais c'était quand même beau
On regardait les bateaux
La la la la la...