大きな愛は、いつのまにか行き場をなくしてしまう
去っていく人と、残される人
突き放すような言葉を口にしながら
それでも、愛が再び戻ってくることを願ってしまう...
Charlotte Gainsbourg シャルロット・ゲンズブールが歌う『L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと』は、そんな別れの心の揺れをそっと描いた曲です。
2005年のフランス映画『L'un reste, l'autre part 一人は残り、一人は去る』の主題歌として生まれました。
映画の監督は Claude Berri クロード・ベリ。物語の芯になったのは、監督自身の人生でした。
しかも歌の作詞をしたのは、彼のパートナーだった Nathalie Rheims ナタリー・ランス。
恋人との別れ、後悔、未練、そしていつか戻ってくるかもしれないという淡い期待が感じられる...
映画と歌のあいだに、どんな物語が隠れているのか、ご案内しましょう。
『L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと』ってどんな曲?
★作詞 Nathalie Rheims ナタリー・ランス
★作曲 Frédéric Botton フレデリック・ボットン
★歌 Charlotte Gainsbourg シャルロット・ゲンズブール
★発表年 2005年
★収録 映画『L'un reste, l'autre part』のオリジナル・サウンドトラック (CD 2005年2月3日発売)、およびプロモ用CDシングル (ラジオ・エディット版 3分23秒)
★映画 監督・脚本 Claude Berri クロード・ベリ / 出演 Daniel Auteuil ダニエル・オートゥイユ、Pierre Arditi ピエール・アルディティ、Nathalie Baye ナタリー・バイ、Charlotte Gainsbourg シャルロット・ゲンズブール ほか、フランスでの公開は2005年1月
※シャルロットのスタジオ・アルバムには入っておらず、この映画のためにのみ歌われた曲です。
歌詞はこのような内容です
二人は約束を忘れてしまったの?
ほんの小さな笑い声や、何気ない仕草も
大きな愛にはもう帰る場所がない
一人が去り、もう一人が残るとき
失敗は若さゆえのものだけ?
過ぎ去ったものは何も残さないの?
大きな愛は苦悩に満ちている
一人が去り、もう一人が残るとき
あなたは家にいて
私なしで年を重ねてね
もう私に電話をしないで
私のことなど忘れてしまって
私の手紙を破り捨てて
そして、そこにいて
明日になれば、もしかしたら
あなたは戻ってくるかもしれない
愛と優しさのしぐさ
陶酔を求める二羽の鳥のような
大きな愛にはもう帰る場所がない
一人が去り、もう一人が残るとき
二人を祝福することを
彼らは悲しんでいる?
過ちの余波の中で
大きな愛は苦悩に満ちている
一人が去り、もう一人が残るとき
悲しい別れ
なんという幻想だったの
もしこれがゲームだったら
そうはならないでしょう
私の手紙を返して
そして、そこにいて
明日になれば、もしかしたら
あなたにも分かるでしょう
二人は約束を忘れたりせず
同じ住所に手紙を送りあう
深く愛しあった二人なら
互いのことが分かるはず
一人が去り、もう一人が残るとき
シャルロット・ゲンズブール『L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと 』―― 映画監督の実話から生まれた主題歌
この歌のテーマ
愛しあってきた二人のうち、一人が去り、一人が残る。歌は、その直後の空気から始まります。
この歌は、単純な失恋の歌ではありません。
前半では、愛する人が去ってしまった悲しみと、残された人の孤独が描かれています。ほんの些細なすれ違いから、大きな愛が居場所をなくしていく様子が語られます。
中盤では、残された人が相手に語りかけます。「手紙は破り捨てて」と強がりながらも、心の奥では相手の帰りを待つ複雑な心情を表現。
悲しい別れの歌でありながら、二人の愛は本物だったのだから、離れていても決して忘れることはないはず、というわずかな希望が最後に残されます。

歌詞の意味を深く読み解く――「大きな愛」が行き場をなくすとき
"居どころ" を失った愛
"Les grands amours n'ont plus d'adresse" は、直訳すると「大きな愛には、もう住所がない」です。
ここでいう「住所」は、単なる住む場所ではありません。二人が一緒に暮らした場所、帰る場所、そして愛が存在していた場所を象徴しています。
愛し合っていた二人が別れてしまえば、その愛にはもう帰る場所がなくなってしまう、という意味です。
"Quand l'un s'en va et l'autre reste" 「一人が去り、もう一人が残されるとき」は、この歌の中心となる表現です。
恋人同士が別れるとき、二人が同じように悲しむとは限りません。一人は去っていき、一人はその場に取り残されます。
去る人と残る人。その対照が、歌全体に寂しい雰囲気を与えています。
"Reste chez toi / Vieillis sans moi"「あなたは家にいて / 私なしで年を重ねて」。
一見すると冷たい別れの言葉ですが、その裏には深い悲しみがあります。
「もう私のことを忘れて」と言いながら、本当は忘れてほしくない。そんな複雑な気持ちが感じられます。
手紙は "破って" から "返して"へ
手紙は、この歌の大事な小道具です。
前半では手紙を破ってほしいと言いながら、後半では返してほしいと変わります。
処分してほしい、でも手もとに戻してほしい。矛盾しているようですが、まだ二人の関係を終わらせたくない気持ちがにじんでいます。
突き放す言葉は、強がりの裏がえし
"Demain peut-être / Tu reviendras" 「明日になれば、もしかしたら / あなたは戻ってくるかもしれない」。
別れを告げているのに、心のどこかでは相手が戻ってくることを期待している。「peut-être もしかしたら」という言葉が、確信のない希望と未練を表しています。
もう連絡しないで、私のことを消して、と言いながら、同じ口で、明日には戻ってくるかも、とつぶやく。
強い言葉は、傷つかないための鎧のようなものなのでしょう。強がりと帰りを待つ気持ちが背中あわせになっているところが、この歌のいちばん切ないところです。
"Les grands amours se reconnaissent"「深く愛し合った二人なら、互いを見分けることができる」。
最後の部分では、それまでの悲しい別れの雰囲気が少し変わります。
一度離れてしまっても、本当に愛し合った二人なら、相手を忘れることはない。そして、いつか再び心を通わせることができるかもしれない、という微かな希望に包まれながら、静かに歌が終わります。
「reste」は二つの顔をもつ
「rester」は、「残る」という意味の動詞で、「(人が) 残る」と「(そこに) いて」と呼びかける命令形と、どちらも "reste" と同じ綴りになります。
タイトルでは「一人は残る」という意味ですが、歌の中では、呼びかけの「いて」という響きも重なって聞こえてきます。
同じ一語が、突き放す言葉にも、引きとめる願いにも聞こえるところは、フランス語ならではの面白さです。
なお、シャルロットは、映画の12年後の2017年にリリースしたアルバム『Rest レスト』で、ほとんどの曲をフランス語で歌い、歌詞の大半を自分で書きました。
アルバム名の "Rest" (英語で休息) は、フランス語の "reste" (そばにいて) とも響きあいます。偶然かもしれませんが、この歌の "reste" の延長線上に聴こえてくるようで、味わい深いですね。
映画のタイトルと、曲のタイトルが "逆" なのはなぜ?
映画は『L'un reste, l'autre part 一人は残り、一人は去る』。
歌は『L'un part, l'autre reste 一人は去り、一人は残る』。
よく見ると、「reste 残る」と「part 去る」の順番が入れ替わっています。
CD単盤のデータベース登録では、盤の名前が映画と同じ表記で、収録曲の名前が歌の表記になっていて、ちょっとややこしいのですが、
歌のほうは「去る人、残る人」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
語順が逆になったのは、想像ですが、映画が「二人の男の、それぞれの選択」を並べるのに対して、
歌は「去られたあとの、残された人の心」の視点から見つめているからかもしれません。

誕生秘話――監督クロード・ベリが映画に託した「自分の物語」
映画『L'un reste, l'autre part』は「残る人」と「去る人」の二つの物語
映画の主人公は、長年の親友どうしの二人の男性、Daniel ダニエルと Alain アラン。どちらも50代で、結婚して15年ほど。そこへそれぞれ、新しい恋が訪れます。
ダニエル (Daniel Auteuil ダニエル・オートゥイユ) が出会うのは、Judith ジュディット。演じるのが Charlotte Gainsbourg シャルロット・ゲンズブールです。
ちょうどその頃、前妻とのあいだの息子がバイク事故で四肢まひになり、ダニエルは悩んだ末に、妻 Isabelle イザベルのもとを去ります。
一方のアラン (Pierre Arditi ピエール・アルディティ) は、アフリカ美術の店で雇った若いセネガル人女性 Farida ファリダ (Aïssa Maïga アイサ・マイガ) に心をひかれますが、
最後は妻 Fanny ファニー (Nathalie Baye ナタリー・バイ) のもとに残ります。
同じ問いに、一人は「去る」と答え、一人は「残る」と答える。映画のタイトルは、その二つの答えをそのまま並べたものです。
ベリ監督は、公開前のインタビューで「一人の人物の表と裏を描く映画にしたかった」と語っています。じつはこのタイトル、物語より先に決まっていたのでした。
「ダニエルの話は、私自身の人生から生まれた」
ベリ監督は、ダニエルの物語は自分の人生がもとになっていると打ち明けています。
結婚していた自分が、ある女性と出会い、「残るか、去るか」と悩んだこと。
時間をかけて「去る」を選んだけれど、その問いには答えがないのだと気づいたこと。
この体験が、映画の出発点になりました。
さらに胸をうつのは、息子さんのことです。
監督の息子 Julien Rassam ジュリアン・ラッサムさんは、1998年にホテル Raphaël ラファエル (パリ) の3階から転落して四肢まひとなり、2002年2月3日に33歳で亡くなりました。
映画では、息子は事故にあっても生きる力を取りもどします。監督は、映画で起きることは、実際に息子に起きてほしかったことだと語りました。
亡くなった息子さんの役は、ピアニストの Nicolas Lebovici ニコラ・ルボヴィシ。ピアニストだから、冒頭にコンサートの場面を加えたそうです。
母親 Anne-Marie アンヌ=マリー の役は Miou-Miou ミュウ=ミュウ。映画の中で二人を生きさせることは、一緒に生き続ける方法でもあったと、監督は話しています。
もうひとつのアランの物語は、監督の友人の実話。
アフリカ美術の商人だった友人が、妻と愛人と義妹のあいだで板ばさみになった話を、とてもユーモラスに聞かせてくれた、とのこと。
こちらは、ベリ監督とは正反対の結末でした。
主題歌を書いたのは、監督のパートナー 、ナタリー・ランス
シャルロットが演じたジュディットのモデルは Nathalie Rheims ナタリー・ランス。実は『L'un part, l'autre reste』の作詞者です。
1959年生まれのナタリーは、若いころには歌手としてシングルを出し、1985年からテレビのプロデューサーに転身。
1998年から、2009年にベリ監督が亡くなるまでパートナーとして寄りそい、この映画ではアソシエイト・プロデューサーも務めました。
作曲は、ベテランのフレデリック・ボットン
作曲の Frédéric Botton フレデリック・ボットン (1936〜2008) は、
Juliette Gréco ジュリエット・グレコ、France Gall フランス・ギャル、Barbara バルバラ、Régine レジーヌなど、たくさんの歌手に曲を書いた作曲家。
映画音楽も手がけ、ベリ監督作品では『Une femme de ménage』(2002)、この映画(2005)、『Ensemble, c'est tout』(2007) を担当しました。
ちなみにボットンは、ナタリー・ランスの最初の夫 (1982〜87年) でもあります。
映画の作り手、詞を書いた人、曲を書いた人、歌う人。その縁がひとつの歌にギュッと集まっているのも、この歌の味わい深いところです。
家族ぐるみの縁が、シャルロットを呼んだ
シャルロットが出演したのは、偶然ではありませんでした。
ベリ監督と、シャルロットの父 Serge Gainsbourg セルジュ・ゲンズブールは、深い友人同士。
セルジュはベリ監督作『Sex-shop』(1972) の音楽を担当し、ベリ監督はセルジュの初監督作『Je t'aime moi non plus』を共同製作。
セルジュはベリ監督の『Je vous aime』に出演し、ベリ監督もセルジュの映画『Stan the Flasher』で主演を務めています。
ある日、パリのヴェルヌイユ通りでセルジュから「君のための脚本を書いたよ」と告げられたことは、監督にとって忘れがたい思い出だとか。
さらに監督は、シャルロットの長年のパートナーである Yvan Attal イヴァン・アタルの映画も製作していて、アタルとの関係を父と子のようだと語っています。
シャルロットは、まさに「家族」の一員だったのです。
映画の評価は?
フランスでの観客動員は約80万人。評価は分かれ、フランスの映画サイト AlloCiné アロシネでは、報道各紙の平均が5点満点で3.4、観客の平均は2.1でした。
それでも、観客レビューには、俳優たちの演技や、美しい「générique ジェネリック」(タイトルロールやテーマ曲など) をほめる声があります。
主題歌は、その映画の幕引きの余韻を担う存在だったのでしょう。
シャルロット・ゲンズブールのプロフィール
セザール賞を受賞して、家族と喜び合う14歳のシャルロット (1985、ELLE誌より)
伝説の両親のもとに生まれて
Charlotte Gainsbourg シャルロット・ゲンズブールは、1971年7月21日、Londres ロンドン生まれ。フランスとイギリスの二つの国籍をもつ女優・歌手です。
父は、フランスを代表する作詞・作曲家・歌手で俳優の Serge Gainsbourg セルジュ・ゲンズブール (1928〜1991)。
母は、イギリス出身の女優・歌手の Jane Birkin ジェーン・バーキン (1946〜2023)。
異父姉に写真家の Kate Barry ケイト・バリー、異父妹に女優で歌手の Lou Doillon ルー・ドワイヨンがいます。
生まれたときから両親の人気が絶頂で、子ども時代はたびたび報道されました。13歳のとき、父とのデュエットで歌手として初めて世に出ています。
10代で女優デビュー、14歳でセザール賞
女優としてのデビューは1984年。母のジェーンにすすめられて受けたオーディションで、映画『Paroles et musique パロール・エ・ミュズィーク』に出演し、Catherine Deneuve カトリーヌ・ドヌーヴの娘を演じました。
翌1985年の『L'Effrontée レフロンテ (邦題『なまいきシャルロット』)』(監督 Claude Miller クロード・ミレール) で一躍注目を集め、1986年に César セザール賞の最有望若手女優賞を受賞しています。
同じ1986年には、父セルジュが監督した映画『Charlotte for Ever シャルロット・フォーエヴァー』に出演し、父がプロデュースした初のアルバムも発表しました。
父との別れ、そして「自分の声」へ
1991年、父セルジュが亡くなります。シャルロットは20歳でした。
その後は女優業が中心となり、2000年には『La Bûche ラ・ビューシュ』でセザール賞の助演女優賞を受賞。
2001年には、のちにパートナーとなる Yvan Attal イヴァン・アタルの監督作『Ma femme est une actrice マ・ファム・エ・ユヌ・アクトリス』に出演します。
2005年は、この『L'un reste, l'autre part』のほか、Dominik Moll ドミニク・モル監督の『Lemming レミング』にも出演。
翌2006年には、20年ぶりのアルバム『5:55 サンク・ウール・サンク』を発表。
続けて、『IRM イー・エル・エム』(2009)、『Stage Whisper ステージ・ウィスパー』(2011)、そして『Rest レスト』(2017) と、独特のささやくような世界を築いていきます。
映画では、Lars von Trier ラース・フォン・トリアー監督と組んだ『Antichrist アンチクリスト』(2009)で、Festival de Cannes カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞。
2021年には、母ジェーンを撮ったドキュメンタリー『Jane par Charlotte ジェーン・パール・シャルロット』で、監督デビューも果たしました。
父の家と、変わらない「ひかえめな強さ」
アルバム『Rest』のミュージックビデオのひとつは、パリの Rue de Verneuil ヴェルヌイユ通りにある、亡き父セルジュの家で、シャルロット自身の監督で撮影されました。
家は、セルジュが亡くなったときのまま残されていて、2023年から Maison Gainsbourg メゾン・ゲンズブールとして公開されています。
前の章で、ベリ監督がこの同じ通りで、セルジュに声をかけられた思い出を語っていたのを、覚えていますか。ヴェルヌイユ通りは、二つの家族をつなぐ場所でもあったのです。
Maison Gainsbourg メゾン・ゲンズブールの入り口
1991年ごろからのパートナー Yvan Attal イヴァン・アタルとの間には、三人の子供がいます。
フランスの雑誌 Numéro ニュメロは、彼女の作品を、ひかえめさと、感情の強さ、そして素直に認めた弱さに貫かれたものと評しました。
『L'un part, l'autre reste』のさりげなさと切なさにも、そのまま重なる言葉です。
去る人と残る人の、そのあとの物語
『L'un part, l'autre reste』は、映画のために生まれた、小さな主題歌です。
けれど、その背景には、人生の選択に悩んだ監督、愛する息子と妻への思い、パートナーが書いた詞、そして家族ぐるみの縁で集まった人たちの物語がありました。
去る人と、残る人。どちらが正しいわけでもなく、どちらにも傷が残る。それでも歌の最後には、小さな光がさしこみます。
シャルロット・ゲンズブールの静かな声で、ぜひ、この歌の余韻を味わってみてください。
『L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと』の動画
映画のクレジット曲として流れる音源です
シャルロットの優しくささやくような歌声は、母親のジェーン・バーキンを思わせます。
私が大好きな1分半におよぶ美しいピアノのイントロ。それを再現したくて、このまま譜面にしてみましたが、イントロに聴き惚れて、歌うのを忘れてしまいそうになります。
L'un part, l'autre reste – Charlotte Gainsbourg (2005)
映画『L'un reste, l'autre part』の予告編(フランス語)
1分半ほどにまとめられた、映画の予告編です。
Film "L'un reste, l'autre part" Bande Annonce VF (2005)
Youtube活用メモ
一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。
*画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。
*「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。
*Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。
※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。
本サイト独自の発音表記について
フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。
シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について
★「r」は「ら、り、る、れ、ろ」とひらがなの赤字で表記。舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。
★「鼻母音」は「~」を添えて表記。鼻から息を抜きながら発音します。
①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音。「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「ろ~」。
②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音。
③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音。
⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。
リエゾンやアンシェンヌマンについて
単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。
『L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと』フランス語歌詞
単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。
同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。
発音・歌い方のポイント
発音のポイントをいくつかご紹介します。
〈*1〉タイトルを、まず声に出して発音してみましょう
L'un part, l'autre reste ラ~ パーる、ロォトる れストゥ
- l'un は、口を横に開いて、鼻に抜けるように「ア~」。「ラ~」と軽く添えます
- part は、「パーる」。最後の r は、のどの奥を軽く震わせる
- l'autre は「ロォトる」。autre の「au」は、口をまるくして「オォ」
- reste は「れストゥ」。語尾の e はほとんど響かせず、息だけで
〈*2〉歌詞は、日常的なやさしい単語が中心で、同じフレーズが何度もくり返されます。語りかけるように歌えるので、フランス語で歌う入門曲としても取りくみやすい一曲です。
YouTubeの再生速度を「0.75」に落とし、ループ再生にして、お気に入りのフレーズから少しずつ覚えていきましょう。
印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)
印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。
⇒『L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと』歌詞PDF(ルビつき)
⇒『L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと』歌詞PDF(ルビなし)
ルビつきフランス語歌詞
短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。
L'un part, l'autre reste 去るひと、残るひと
Ont-ils oublié leurs promesses?
オ~ティル ウゥブリエ ルァーる プろメッス?
Au moindre rire, au moindre geste
オォ ムワ~ドゥる りーる、オォ ムワ~ドゥる ジェストゥ
Les grands amours n'ont plus d'adresse
レ グろ~ ザムゥーる ノ~ プリュ ダドゥれッス
Quand l'un s'en va et l'autre reste
コ~ ラ~ ソ~ ヴァ エ ロォトゥる れストゥ
N'est-il d'échecs que de jeunesse?
ネティル デシェク ク ドゥ ジュネッス?
N'est-il passé que rien ne laisse?
ネティル パセ ク りア~ ヌ レッス
Les grands amours sont en détresse
レ グろ~ ザムゥーる ソ~ト~ デトゥれッス
Lorsque l'un part et l'autre reste
ロるスク ラ~ パーる エ ロォトゥる れストゥ
Reste chez toi
れストゥ シェ トゥワ
Vieillis sans moi
ヴィエイ ソ~ ムワ
Ne m'appelle plus
ヌ マッペル プリュ
Efface-moi
エファス ムワ
Déchire mes lettres
デシーる メ レットゥる
Et reste lа
エ れストゥ ラ
Demain peut-etre
ドゥマ~ プゥテートゥる
Tu reviendras
テュ るヴィア~ドゥら
Geste d'amour et de tendresse
ジェストゥ ダムゥーる エ ドゥ ト~ドゥれッス
Tels deux oiseaux en mal d'ivresse
テル ドゥズワゾォ オ~ マル ディヴれッス
Les grands amours n'ont plus d'adresse
レ グろ~ ザムゥーる ノ~ プリュ ダドゥれッス
Quand l'un s'en va et l'autre reste
コ~ ラ~ ソ~ ヴァ エ ロォトゥる れストゥ
Sont-ils chagrins dans qu'ils vous blessent?
ソ~ティル シャグら~ ド~ キル ヴゥ ブレッス?
Au lendemain de maladresses
オォ ロ~ドゥマ~ ドゥ マラドゥれッス
Les grands amours sont en détresse
レ グろ~ ザムゥーる ソ~ト~ デトゥれッス
Lorsque l'un part, et l'autre reste
ロるスク ラ~ パーる、エ ロォトゥる れストゥ
De tristes adieux
ドゥ トゥりストゥ ザディウ
Que d'illusions
ク ディリュズイヨ~
Si c'est un jeu
スィ セタ~ ジュウ
Ce sera non
ス スら ノ~
Rends-moi mes lettres
ろ~ムワ メ レットゥる
Et reste là
エ れストゥ ラ
Demain peut-étre
ドゥマ~ プゥテートゥる
Tu comprendras
テュ コ~プろ~ドゥら
<間奏>
De tristes adieux
ドゥ トゥりストゥ ザディウ
Que d'illusions
ク ディリュズイヨ~
Si c'est un jeu
スィ セタ~ ジュウ
Ce sera non
ス スら ノ~
Rends-moi mes lettres
ろ~ムワ メ レットゥる
Et reste là
エ れストゥ ラ
Demain peut-étre
ドゥマ~ プゥテートゥる
Tu comprendras
テュ コ~プろ~ドゥら
Ils n'oublieront pas leurs promesses
イル ヌゥブリろ~ パ ルァーる プろメッス
Ils s'écriront aux mêmes adresses
イル セクりろ~ オォ メーム ザドゥれッス
Les grands amours se reconnaissent
レ グろ~ ザムゥーる ス るコネッス
Lorsque l'un part et l'autre reste
ロるスク ラ~ パーる エ ロォトゥる れストゥ
フランス語歌詞(ルビなし)
リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。
L'un part, l'autre reste
Ont-ils oublié leurs promesses?
Au moindre rire, au moindre geste
Les grands amours n'ont plus d'adresse
Quand l'un s'en va et l'autre reste
N'est-il d'échecs que de jeunesse?
N'est-il passé que rien ne laisse?
Les grands amours sont en détresse
Lorsque l'un part et l'autre reste
Reste chez toi
Vieillis sans moi
Ne m'appelle plus
Efface-moi
Déchire mes lettres
Et reste lа
Demain peut-etre
Tu reviendras
Geste d'amour et de tendresse
Tels deux oiseaux en mal d'ivresse
Les grands amours n'ont plus d'adresse
Quand l'un s'en va et l'autre reste
Sont-ils chagrins dans qu'ils vous blessent?
Au lendemain de maladresses
Les grands amours sont en détresse
Lorsque l'un part, et l'autre reste
De tristes adieux
Que d'illusions
Si c'est un jeu
Ce sera non
Rends-moi mes lettres
Et reste là
Demain peut-étre
Tu comprendras
<Interlude>
De tristes adieux
Que d'illusions
Si c'est un jeu
Ce sera non
Rends-moi mes lettres
Et reste là
Demain peut-étre
Tu comprendras
Ils n'oublieront pas leurs promesses
Ils s'écriront aux mêmes adresses
Les grands amours se reconnaissent
Lorsque l'un part et l'autre reste