★作詞&作曲 Charles Trenet シャルル・トレネ
★歌 Charles Trenet シャルル・トレネ、Marcel Mouloudji マルセル・ムルージ
★発表年 1959年
・Karafun収録曲
浜辺の古いピアノが
僕の好きな昔の曲を弾いてくれると
君のことを想いだして
当時の喜びが蘇る
浜辺の古いピアノは孤独だ
週末にはダンスをする客がいるけれど
週日には素敵な曲を奏でて
僕を勇気づけてくれる
浜辺の古いピアノの音はひどいけれど
僕が幸せだったとき
苦しかったときに
流行った歌を奏でてくれる
そしてそれぞれの青春時代を
思い出させてくれる
熱い胸の高まりとともに
音楽一家に生まれ育ったシャルル・トレネは、子供のころから詩作を始めて15歳で詩集を発表。その後ジャズに魅せられ、17歳でパリに出てから歌手・作詞作曲家としての道を歩み始めます。今でいうシンガーソングライターの草分けの一人ですね。
「Boum ブン」、「Que reste-t-il de nos amours? 残された恋には」、「La mer ラ・メール」、「L'âme des poètes 詩人の魂」など数々のヒット曲で一躍スターダムに上り、世界各地で公演活動を続けて、2001年に87歳で亡くなりました。
リリースした1959年、イタリアの人気テレビ番組で、大好きなジャズ風のアレンジで楽しそうに歌うトレネ。最初に新曲について紹介しています。口の形や動きがよく分かるので、よく見て参考にしましょう。
Le piano de la plage - Charles Trenet (1959)
2017年にリマスターされた音源です。
Le piano de la plage - Charles Trenet (Remastered in 2017)
Marcel Mouloudji マルセル・ムルージが歌っていました。やはりジャジーで軽い感じのアレンジになっています。
Le piano de la plage - Marcel Mouloudji
Youtube活用メモ
一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。
*画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。
*画面を長押し(パソコンの場合は右クリック)して「ループ再生」をオンにしましょう。
*Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。
※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。
歌う前の確認事項
歌う前に以下のことをご確認ください。できるだけ正しいフランス語を発音するために、とても大切なポイントです。
⇒ 「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」で詳しく解説していますのでご参照ください。
⇒ フランス語シャンソン初心者の方は、「フランス語で歌うシャンソン入門講座」から始めてください。
本サイト独自のルビ表記と発音について
★「r」は「ら、り、る、れ、ろ」で表記。口の奥を震わせて発音します。前後の子音によって硬い「r」と柔らかい「r」の二通りの発音があります。
★「鼻母音」については、鼻から息を抜きながら母音を発音する(口を閉じて「ン」と発音しない)ので、本サイトでは母音や子音のカタカナ表記の横に「~」を添えて鼻母音を表記しています。軽く鼻腔を閉じて息を抜くイメージです。
①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「ア~」と「オ~」の中間のような音。青字で「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「ろ~」と表記しています。
②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と鼻から抜いて発音。
③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音。
リエゾンやアンシェンヌマンについて
リエゾンやアンシェヌマンしている箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。
日本語訳
日本語訳や曲の解説をしているお勧めのサイトはこちらです。
⇒ 朝倉ノニーの歌物語「Le piano de la plage 浜辺のピアノ」
「Le piano de la plage 浜辺のピアノ」歌詞
単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。
印刷用歌詞(PDF)
印刷する場合は歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFをダウンロードしてカラー印刷してください。
⇒「Le piano de la plage 浜辺のピアノ」歌詞(PDF)
ルビつき歌詞
短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。
「Le piano de la plage 浜辺のピアノ」
[1]
Le vieux piano de la plage
ル ヴィウ ピアノ ドゥラ プラージュ
ne joue qu'en fa,
ヌ ジュゥ コ~ ファ、
qu'en fatigué.
コ~ ファティゲ
Le vieux piano de la plage
ル ヴィウ ピアノ ドゥラ プラージュ
possède un la qui n'est pas gai,
ポセダ~ ラ キ ネ パ ゲ、
Un si cassé qui se désolent
ア~ スィ カッセ キ ス デゾール
Un mi fané qui le console,
ア~ ミ ファネ キ ル コ~ソール、
Un do brûlé
ア~ ド ブりュレ
par le grand soleil
パる ル グろ~ ソレイユ
du mois de juillet,
デュ ムワ ドゥ ジュイエ、
Mais quand il joue pour moi
メ コ~ティル ジュゥ プゥる ムワ
les airs anciens
レゼーる ゾ~スィア~
que je préfère,
ク ジュ プれフェーる、
Un frisson d'autrefois
ア~ フりソ~ ドートるフワ
M'emporte alors
モ~ポるタローる
dans l'atmosphère
ド~ ラトモスフェーる
D'un grand bonheur
ダ~ グろ~ ボヌァーる
dans une petite chambre.
ド~ズュヌ プティトゥ ショ~ブる
Mon joli cœur
モ~ ジョリ クァーる
du mois de septembre,
デュ ムワ ドゥ セフト~ブる、
Je pense encore encore à toi,
ジュ ポ~ソ~コーる オ~コーら トワ、
Do mi si la.
ド ミ スィ ラ
[2]
Le vieux piano de la plage
ル ヴィウ ピアノ ドゥラ プラージュ
ne joue qu'en sol,
ヌ ジュゥ コ~ ソル、
en solitude.
オ~ ソリテュードゥ
Le vieux piano de la plage
ル ヴィウ ピアノ ドゥラ プラージュ
a des clients dont l'habitude
ア デ クリオ~ ド~ ラビテュードゥ
Est de danser samedi, dimanche.
エ ドゥ ド~セ サムディ、ディモ~シュ
Les autres jours,
レゾートる ジュゥーる、
seul sur les planches,
スァル スュる レ プロ~シュ、
Devant la mer
ドゥヴォ~ ラ メーる
qui se souvient,
キ ス スゥヴィア~、
il rêve sans fin...
イル れーヴ ソ~ ファ~...
C'est alors que je sors,
セタローる ク ジュ ソーる、
tout courbatu,
トゥ クゥるバテュ、
De ma cachette
ドゥ マ カシェット
Et que soudain dehors,
エ ク スゥダ~ ドゥオーる、
tremblant, ému,
トろ~ブロ~、エミュ
Devant lui, je m'arrête
ドゥヴォ~ リュイ、ジュ マれートゥ
Et c'est inouï
エ セ ティヌゥイ
tout ce que je retrouve,
トゥスク ジュ るトるゥヴ、
Comme cette musique
コンム セットゥ ミュズィク
jolie m'éprouve,
ジョリ メプるゥヴ、
Me fait du mal,
ム フェ デュ マル、
me fait du bien.
ム フェ デュ ビア~
Je n'en sais trop rien.
ジュ ノ~ セ トろ りア~
[3]
Adieu, adieu, piano.
アディウ、アディウ、ピアノ
Tu sais combien
テュ セ コ~ビア~
peuvent être cruelles
プゥヴテェートる クりュエル
Ces notes que tu joues faux
セ ノトゥ ク テュ ジュゥ フォ
mais dans mon cœur
メ ド~ モ~ クァーる
ouvrant ses ailes
ウゥヴろ~ セゼール
S'éveille alors
セヴェイヤローる
la douce rengaine
ラ ドゥス ろ~ゲーヌ
De mon heureux sort
ドゥ モ~ヌゥるゥ ソーる
ou de mes peines.
ウゥ ドゥ メ ペーヌ
Lorsque tu tapes tapes
ロるスク テュ タプ タプ
toute la semaine mais le samedi,
トゥトゥラ スメーヌ メ ル サムディ、
Quand les jeunesses débarquent,
コ~ レ ジュネッス デバるク、
Tu sais alors,
テュ セザローる、
brigand de la plage,
ブリゴ~ ドゥラ プラージュ、
Que ton souvenir les marque
ク ト~ スゥヴニーる レ マるク
Et qu'un beau soir,
エ カ~ ボー スワーる、
passé le bel âge,
パセ ル ベラージュ、
Un autre que moi,
アノートる ク ムワ、
devant la piste,
ドゥヴォ~ ラ ピストゥ、
s'arrêtera là et sera triste
サれトゥら ラ エ スら トりストゥ
En écoutant, le cœur battant,
オ~ネクゥト~、ル クァーる バト~、
L'air de ses vingt ans.
レーる ドゥ セ ヴァ~ト~
フランス語歌詞(ルビなし)
リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。
"Le piano de la plage"
[1]
Le vieux piano de la plage
ne joue qu'en fa, qu'en fatigué.
Le vieux piano de la plage
possède un la qui n'est pas gai,
Un si cassé qui se désolent
Un mi fané qui le console,
Un do brûlé par le grand soleil
du mois de juillet,
Mais quand il joue pour moi
les airs anciens que je préfère,
Un frisson d'autrefois
M'emporte alors dans l'atmosphère
D'un grand bonheur
dans une petite chambre.
Mon joli cœur du mois de septembre,
Je pense encore encore à toi,
Do mi si la.
[2]
Le vieux piano de la plage
ne joue qu'en sol, en solitude.
Le vieux piano de la plage
a des clients dont l'habitude
Est de danser samedi, dimanche.
Les autres jours, seul sur les planches,
Devant la mer qui se souvient,
il rêve sans fin...
C'est alors que je sors, tout courbatu,
De ma cachette
Et que soudain dehors, tremblant, ému,
Devant lui, je m'arrête
Et c'est inouï tout ce que je retrouve,
Comme cette musique jolie m'éprouve,
Me fait du mal, me fait du bien.
Je n'en sais trop rien.
[3]
Adieu, adieu, piano.
Tu sais combien peuvent être cruelles
Ces notes que tu joues faux
mais dans mon cœur ouvrant ses ailes
S'éveille alors la douce rengaine
De mon heureux sort ou de mes peines.
Lorsque tu tapes tapes
toute la semaine mais le samedi,
Quand les jeunesses débarquent,
Tu sais alors, brigand de la plage,
Que ton souvenir les marque
Et qu'un beau soir, passé le bel âge,
Un autre que moi, devant la piste,
s'arrêtera là et sera triste
En écoutant, le cœur battant,
L'air de ses vingt ans.