Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)

Jean-Jacques Goldman ジャン=ジャック・ゴールドマン & Michael Jones マイケル・ジョーンズの『Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)』

 

ぼくの声を君にあげよう

ぼくの作った曲を君にあげよう

ひとと違う、ありのままのぼくを

言葉にできない希望や、信じることを

ぜんぶ君にあげよう

 

Jean-Jacques Goldman ジャン=ジャック・ゴールドマン(フランス人)と、

Michael Jones マイケル・ジョーンズ(イギリス人)が歌う

『Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)』は、

自分らしさや、ひととの違い、想いや願いを、相手にまるごと捧げようとする歌。

 

フランス語と英語が代わるがわる響きあいながら、二人の声が重なっていく。

1985年のフランスで大ヒットして、いまも歌いつがれる名曲です。

 

この曲の生まれた背景や、二人が伝えようとしたことは何なのか。

歌の奥にある素敵な物語を、ご案内しましょう。

 

 

『Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)』ってどんな曲?

 

★作詞  Jean-Jacques Goldman ジャン=ジャック・ゴールドマン(フランス語歌詞) & Michael Jones マイケル・ジョーンズ(英語歌詞)

★作曲  Jean-Jacques Goldman ジャン=ジャック・ゴールドマン

★歌  Jean-Jacques Goldman ジャン=ジャック・ゴールドマン & Michael Jones マイケル・ジョーンズ

★発表年  1985年

★収録アルバム『Non homologué ノン・オモロゲ(未公認)』

★Karafun 収録曲

 

 

英語とフランス語が重なりあって、「互いの違いや大切なもの」を捧げあう歌です

 

 

 

歌詞はこのような内容です

 

英語のパートはマイケル・ジョーンズ (MJ)、フランス語のパートはジャン=ジャック・ゴールドマン (JJG) が歌っています。

 

1.

(M.J)

リズムとソウルのなかで育ったこの声を、君にあげよう

故郷を失ったウェールズの少年の心を

ハーモニーにのせて言葉を響かせ

君の想いを込めて歌おう

 

(JJG)

ぼくの音符と言葉を、君にあげよう

君の声で、君のテンポで歌ってくれるなら

ぼくは、かよわくて頼もしい "肩" になるよ

ぼくが想像し、信じていることだから

 

(MJ & JJG)

ぼくの違いをすべて君にあげよう

欠点はチャンスにもなる

ぼくたちは決して型にはまった

完璧な人間にはなれないけれど

ぼくの持っている大切なものを

君にあげよう

 

2.

(MJ)

ぼくは先祖から受けついだ誇りをあげよう

深く傷ついても前に進もうとする意志を

どんな気持ちのときも、どんな道のりでも

毎日を生きる力を与えてくれる

 

(JJG)

ぼくたちの迷いと

言葉にできない希望を

君にあげよう

人生の道のりに残された疑問や

娘たちの髪が黒いこと

ぼくたちの声が少し大きいこと

そしてユーモアと愛が

ぼくたちの宝物だということもね

 

(MJ & JJG)

ぼくの違いをすべて君にあげよう

欠点はチャンスにもなる

ぼくたちは決して型にはまった

完璧な人間にはなれないけれど

ぼくの持っている大切なものを

君にあげよう

 

ありのままのぼくを君にあげるよ

 

3.

(二人のかけあいで)

(MJ) リズムとソウルの中で育ったこの声を、君にあげよう

(JJG) ぼくの音符と言葉を、君にあげよう

(MJ) ぼくが愛する歌と、語ってきた物語を

(JJG) ああ、ぼくが想像し、信じていることを

(MJ) ぼくが落ち込んでいても、君をいい気分にさせてあげるよ

(JJG) それがぼくの愚かな希望を支えているのさ

(MJ) ぼくは君が上る踏み台になるよ

(JJG) ぼくはかよわくて強い肩になる

 

(MJ & JJG)

君にあげる、あげるよ

ぼくのすべての価値と才能、欠点を

ぼくにとって最大のチャンスであり

ひとと違うものをね

 

 

二人のアーティストの出会いから生まれた名曲

 

ジャン=ジャック・ゴールドマンとマイケル・ジョーンズは、異なる生い立ちを持つ二人です。

フランス・パリで育ち、作詞・作曲を中心に活躍したゴールドマン。

イギリス・ウェールズで育ち、ギターと歌を通じてフランスの音楽シーンに入ってきたジョーンズ。

二人は、文化も音楽的な経験も同じではありませんが、その違いをなくそうとするのではなく、お互いの個性を生かしながら音楽を作りあげました。

『Je te donne』は、そんな二人の友情を象徴する曲。

音楽を通じて、自分とは異なる相手を理解し、信頼し、何かを分かちあうことができる――

そのことを教えてくれる、作品が誕生した背景と、物語を探っていきましょう。

 

歌の背景:きっかけは、1984年のフランス

この歌が生まれたころ、フランスでは、極右政党の Front national フロン・ナショナルが勢いを増していました。1984年の欧州議会選挙でも、大きく議席をのばしています。

ゴールドマンは、この動きに強い思いを抱き、人種や国の違いをこえて、交じりあうことの豊かさを伝える歌を書こうと考えます。

ジョーンズも、のちのインタビューで、この歌は選挙のあとに二人で書いた、と語っています。

 

「反差別の歌」なのか、「二人の友情の歌」なのか

当時のフランスでは、反人種差別の運動 SOS Racisme SOSラシスムが、「Touche pas à mon pote 仲間に手を出すな」というスローガンで注目を集めていました。

そこから、この歌も「反人種差別の歌」として、広く受けとめられます。

ところが、ジョーンズは、少し違う角度から説明しています。ゴールドマンがデモ音源を聴かせたとき、こう言ったそうです。「これは、ぼくたちの話なんだ」。

ゴールドマン自身も、1986年のインタビューで、この歌はジョーンズとぼくのことを歌っていると話しました。

つまり、この歌の中心には、フランス生まれのゴールドマンと、ウェールズ生まれのジョーンズ、という二人の関係があります。

国も言葉も違う二人が、違いを捨てずにいっしょに歩いていく。

ジョーンズは、それを「métissage メティサージュ(文化の交じりあい)」を肯定する歌だと説明しています。

どちらが「正解」ということではありません。

時代の空気から生まれた歌が、二人の友情の物語になり、聴く人それぞれの「共生の歌」にもなった。そのふくらみこそが、この歌の強さなのでしょう。

 

英語とフランス語で、同じ問いに、別の場所から答えている歌詞

ゴールドマンが作曲した曲に、ジョーンズが英語の歌詞を書き、ゴールドマンがフランス語の歌詞を書きました。

ジョーンズによれば、英語の歌詞は、フランス語と同じような問いに「別の場所から」答える形にしたもの。

出身が違っても、同じ考えを分かちあえる。そんな思いをこめた、といいます。ですから、二つの言葉は、互いの翻訳ではありません。

ちなみに、ゴールドマンは、かつて所属していた Taï Phong タイ・フォンで、英語で歌うことに疑問を感じ、バンドを離れようとしていた時期があったと伝えられています。

そのゴールドマンが、のちに、英語とフランス語を堂々と並べた歌をつくった。そう思うと、ちょっと感慨深いですね。

 

タイトル「Je te donne」に込められた意味

「Je te donne」は、直訳すると「私は君に与える」という意味ですが、この歌で差し出されるのは、物やお金ではありません。

  • 自分の声や歌
  • 自分の考えや信念
  • 希望や夢
  • 長所だけでなく、短所や弱さ
  • 自分が育ってきた環境や文化

こうしたものすべてを、相手に差し出すという意味です。

この曲の大切なメッセージは、自分と相手が違っていても、その違いをお互いの豊かさに変えることができるという考え方。

たとえば、ある人は慎重で、別の人は大胆かもしれません。一人はフランス語を話し、もう一人は英語を話すかもしれません。

育った国や文化が異なっていても、相手を理解しようとすれば、一緒に新しいものを生み出せます。相手を自分と同じ人間に変えようとは、決してしません。

むしろ、「私は私のままで、あなたはあなたのままでいい。お互いが持っているものを分かちあおう」と呼びかけているのです。

 

 

歌詞を深く読み解いてみましょう

 

「声」は、その人らしさそのもの

歌のはじまりに出てくる「声」は、歌うための声だけではありません。その人の生まれ、経験、ものの考え方。つまり「自分らしさ」を表しています。

ジョーンズは自分の声とウェールズへの思いを、ゴールドマンは音符と言葉を、それぞれが信じていることを差し出します。

同じ人間になる必要はなく、それぞれの個性を持ちよって、ひとつの音楽を生み出す。そんな始まり方です。

 

「かよわくて、頼もしい肩」

フランス語のパートに出てくる「肩」は、とても印象的です。かよわいけれど、頼もしい。その両方をあわせ持つ「肩」を、ゴールドマンは、互いに支えあう関係の象徴として描きました。

3番の英語のパートでは、ジョーンズが自分の力を「踏み台」にたとえます。どちらも、相手を押し上げ、支える存在になりたい、という気持ちを表しているのです。

 

「違い」と「欠点」が、「チャンス」になる

ルフラン(サビ部分)の中心は、違いも欠点も、新しい可能性に変わる、という考え方です。

たとえば、慎重な人と行動的な人は、ぶつかることもあるけれど、お互いの足りないところを補えるかもしれません。

さらに、「standards スタンダール(標準)」という言葉が出てきます。「みんなと同じ型にはまった、ちゃんとした人」という意味あいです。

自分たちは、そんな「標準的な人間」にはなれない。でも、それでいい。明るい開き直りと、やさしい励ましがこもった一節です。

 

ルーツへの誇りと、家族の小さな風景

2番では、ジョーンズが先祖から受けついだ誇りが語られます。つらくても、前に進もうとする意志の力です。

ゴールドマンは、迷いや、言葉にならない希望のほかに、家族のにぎやかな暮らしの場面を語ります。「ちょっと声が大きくて、ユーモアと愛が宝物」という特徴も。

大きなテーマのあいだに、日々の暮らしのぬくもりがさりげなく置かれていて、この歌の温かさを感じます。

 

「あげる」は、取引ではない

二人のギター演奏のあと、「あげる」だけがくり返されます。この「あげる」は、見返りを求めるものではありません。

自分のことを、ありのままに相手に見せる。それは、相手を信頼しているからできることです。

完璧な自分を見せようとしないこの姿勢は、ラストの「才能も、欠点も」まで、ぶれることなく続いていきます。

 

 

音楽の魅力:  英語とフランス語がかけあうポップ・ロック

 

 

ジャンルは、親しみやすいポップ・ロック

メロディーは明るくて覚えやすく、サビのパートはみんなで一緒に歌えるほどシンプルです。

エレキギターの間奏が入り、後半へ向かって、少しずつ熱をおびていきます。

 

二人の声が、対等にならぶ

フランス語と英語は、どちらかが主役ではなく、対等にならんでいます。

声の質も歌い方も違う二人が、無理に合わせようとはしません。

お互いを生かしながら歌うことで、声が重なる瞬間に、友情と信頼が伝わってきます。

 

8週連続1位の大ヒットに

ゴールドマンのソロアルバム『Non homologué ノン・オモロゲ』は、1985年10月に発売された直後からチャート1位になりました。

収録された『Je marche seul ジュ・マルシュ・スゥル(ひとりで歩く)』(2位)、『Pas toi パ・トワ(君じゃない)』(5位)も、あいついでヒットします。

そして『Je te donne』がシングルとして発売されると、Top 50で8週連続の1位に。ゴールドマンにとって、最大のヒットになりました。

 

歌いつがれる『Je te donne』

この歌は、さまざまな歌手に歌いつがれてきました。

1996年には、イギリスのボーイズグループ Worlds Apart ワールズ・アパートがカヴァーし、フランスとベルギーでヒット。

2012年には、トリビュート企画『Génération Goldman ジェネラシオン・ゴールドマン』で、

Leslie レスリーがゴールドマンのパート、

Ivyrise アイヴィライズの Ben Falinski ベン・ファリンスキーがジョーンズのパートを歌いました。

ほかにも多くの歌手が、テレビやアルバムで取りあげています。

 

 

ジャン=ジャック・ゴールドマン 、マイケル・ジョーンズ のプロフィールと『Je te donne』

 

二人の出会いは、ロックバンド、タイ・フォン から

二人が出会ったのは、1970年代の終わり、プログレッシヴ・ロックバンド Taï Phong タイ・フォンでした。

ゴールドマンは英語で歌うことに疑問を感じて、バンドを離れたがっていたことから、ジョーンズが、ステージでゴールドマンの代役を務めます。

二人は、バンド最後のアルバム『Last Flight ラスト・フライト』(1979年)で、いっしょに録音しました。

ジョーンズは、この出会いを「音楽の一目ぼれ」のようなものだった、とふり返っています。

1983年、ゴールドマンがジョーンズをソロ・ツアーのミュージシャンに誘います。そこから、二人は、ライブでもアルバムでも、欠かせない相棒になっていきました。

 

 

Jean-Jacques Goldman ジャン=ジャック・ゴールドマン

 

 

ユダヤ系移民の家庭に育った少年

ゴールドマンは、1951年10月11日、フランス・パリ19区の4人兄弟の家に生まれました。父親はポーランド生まれ、母親はドイツ生まれ。

どちらも、ユダヤ系移民の家庭の出身で、第二次世界大戦前にフランスへ移り、レジスタンスにも参加したそうです。

家族は、やがてパリ郊外のモンルージュ(Montrouge)に移り、スポーツ用品店を営みます。

のちに国民的アーティストになる人ですが、子どものころは、音楽業界とは縁のない、ごく普通の家庭で育ちました。

 

ヴァイオリン、ゴスペル、そして大学へ

小さいころから、ヴァイオリンやピアノを習い、やがてギターに夢中になります。

10代には、モンルージュのゴスペル合唱団 Red Mountain Gospellers レッド・マウンテン・ゴスペラーズでも歌いました。でも、最初から歌手を目指していたわけではありません。

1969年にバカロレア(大学入学資格)に合格し、リールの商業系の学校 EDHEC Business School エデック・ビジネス・スクールで学び、1973年に卒業。

大学では社会学も学びました。本人は、商業の勉強をつづけながら、毎日ギターを弾いていたと語っています。

 

タイ・フォン から、ソロの大成功へ

1970年代、ゴールドマンは Taï Phong タイ・フォンに参加します。英語で歌うバンドで、1975年の『Sister Jane シスター・ジェーン』で注目を集めました。

その後、ソロへ。1981年の『Il suffira d'un signe イル・スュフィラ・ダン・スィーニュ(ひとつの合図があれば)』で大ブレイクし、

1982年には『Quand la musique est bonne カンド・ラ・ミュジーク・エ・ボンヌ』『Comme toi コム・トワ』『Au bout de mes rêves オ・ブー・ドゥ・メ・レーヴ』と、ヒット曲がつづきました。

そして1985年に発表した『Je te donne』が大ヒットしたのです。

 

一流歌手たちにも、多くの名曲をおくる

ゴールドマンは、曲づくりの名手でもあります。Johnny Hallyday ジョニー・アリディや、Céline Dion セリーヌ・ディオンにも、曲を書きました。

セリーヌ・ディオンの『D'eux デュー』は、フランス語のアルバムとして、史上もっとも売れた一枚といわれています。

シャンソニアネットでは、これまでにつぎの作品をご紹介しています。

『Il me dit que je suis belle はかない愛だとしても』- Patricia Kaas パトリシア・カース

『Encore un soir もうひと夜』- Céline Dion セリーヌ・ディオン

『S'il suffisait d'aimer 愛するだけでよかったら』- Céline Dion セリーヌ・ディオン

『Pour que tu m'aimes encore 愛をふたたび』- Céline Dion セリーヌ・ディオン

『Je te promets ジュ・トゥ・プロメ(約束するよ)』- Johnny Hallyday ジョニー・アリディ

『Les gens qu'on aime 僕たちが愛する人たち』- Patrick Fiori パトリック・フィオリ

 

ステージを去って、静かな暮らしへ

ゴールドマンは、とても控えめな人です。人気者になっても、華やかな世界にはあまり興味を示しませんでした。

2000年代のはじめから表に出る機会を減らし、2004年には、定期的なステージ活動から退きました。

一方で、食料支援団体 Restos du Cœur レスト・デュ・クール(心のレストラン)を、長く支えつづけてきました。チャリティー・コンサートにも、深く関わっています。

いまの暮らしについては、本人があまり語っていないので、そっとしておきましょう。

 

 

Michael Jones マイケル・ジョーンズ

 

 

ウェールズとノルマンディーを結ぶ生い立ち

ジョーンズは、1952年1月28日、ウェールズ・ウェルシュプール(Welshpool)生まれ。

父親はウェールズ人で、母親はノルマンディー出身のフランス人。第二次世界大戦のとき、父親が連合軍の兵士としてノルマンディーに上陸したときに、二人は出会ったといいます。

ヴァイオリンを弾く父親の影響で、音楽は、子どものころから身近にありました。

 

ドラムから、ギターへ

最初はドラムに夢中になり、それからギターを始めます。

14歳ごろには、最初のバンド  Urban District Council Dib Dob Band アーバン・ディストリクト・カウンシル・ディブ・ドブ・バンドを結成して、ロックのカヴァーを演奏しました。

音楽学校で学んだわけではなく、演奏とライブと、レコードを聴くことで腕をみがいた人です。

 

19歳、休暇のフランスで人生が変わる

19歳のとき、休暇でフランスに来たジョーンズは、ノルマンディーのバンド Travers & Cie トラヴェール・エ・カンパニーのメンバーと出会い、ギタリスト兼歌手として加わります。

ほんの短い滞在のつもりが、いつのまにか、フランスでの暮らしが人生の中心になっていました。

その後、いくつかのバンドを経て、1970年代の終わりに タイ・フォン へ。そこでゴールドマンと出会います。

 

トリオ結成、そしてソロへ

1990年には、アメリカ出身の歌手 Carole Fredericks キャロル・フレデリックスと三人で、トリオ Fredericks Goldman Jones フレデリックス・ゴールドマン・ジョーンズを結成。

『À nos actes manqués ア・ノ・ザクト・マンケ』などのヒットを生みました。

ソロでも、たくさんのアルバムを発表しています。

『À consommer sans modération ア・コンソメ・サン・モデラシオン』(1997年)、『Prises et Reprises プリーズ・エ・ルプリーズ』(2004年)、『Celtic Blues ケルティック・ブルース』(2009年)。

とくに『Celtic Blues』には、ケルト音楽とブルースへの愛があふれています。

2013年のアルバム『40 60 キャラント・ソワサント』には、『Je te donne』のアコースティック版も収められました。

 

いまも歌いつづける『Je te donne』

ゴールドマンが表舞台から距離を置くなか、ジョーンズは、いまもコンサートで『Je te donne』を歌いつづけています。

ゴールドマンの名曲を歌いつぐツアー「L'Héritage Goldman レリタージュ・ゴールドマン」でも活躍中です。

2021年には、自伝『Mes plus belles chances メ・プリュ・ベル・シャンス(ぼくの最高のチャンス)』も出しました。

このタイトルは、『Je te donne』の歌詞にある言葉。この歌は、ジョーンズ自身の人生にも、重なっているのですね。

 

国境をこえて、いまも響く『Je te donne』

生まれも、言葉も、生き方も違う二人。けれど、その違いを消そうとはしませんでした。

お互いを生かしあって、ひとつの音楽をつくった。それが『Je te donne』そのものです。

時代の空気から生まれた歌が、二人の友情の物語になり、聴く人それぞれの「共に生きよう」という歌になった。

「自分と相手は違うけれど、だからこそ、分かちあえるものがある」。

そんなシンプルで温かい思いを、ぜひ、二人の声で味わってみてください。

 

 

『Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)』の動画

 

リリースした1985年のクリップ・オフィシャルです

マイケル・ジョーンズとジャン=ジャック・ゴールドマン、盟友二人の笑顔とハーモニーが、この曲の素敵なメッセージをストレートに伝えてくれます。

Je te donne - Jean-Jacques Goldman & Michael Jones (1985)

 

 

イギリスのベン・ファリンスキーと、フランスのレスリーによるデュエットです

2012年にリリースされた『Génération Goldman ジェネラシオン・ゴールドマン』は、

時代を超えて多くの人々の心をとらえつづけている、フランスが生んだ偉大なアーティスト、J. J. ゴールドマンへのトリビュートとして、

若い世代の人気アーティストたちが集結して歌った14曲を収録したアルバム。

『Je te donne』は、イギリスのロックバンド Ivyrise アイヴィライズのリードシンガー Ben Falinski ベン・ファリンスキーと、

フランスのポップシンガー Leslie レスリーのデュエットでカヴァーされています。

翌年には『Génération Goldman Volume 2』がリリースされました。

Je te donne - Leslie & Ben Falinski (Ivyrise) (Génération Goldman) (2012)

 

 

トップアーティストたちによる楽しいライヴステージ動画です

Zazie ザズィ、Patrick Bruel パトリック・ブリュエル、Garou ガルー、Marc Lavoine マルク・ラヴォワーヌ、Pascal Obispo パスカル・オビスポという、

5人の大御所アーティストたちが大集合して熱唱。会場も大いに盛りあがります。

カナダ出身のガルーが、英語パートを歌っています。

Je te donne – Zazie, Patrick Bruel, Garou, Marc Lavoine, Pascal Obispo (2019)

 

 

トリビュート・アルバム『Génération Goldman ジェネラシオン・ゴールドマン』のリンクです

ゴールドマンの名曲を、若手人気アーティストたちが、それぞれの解釈で歌っていて楽しめます。

Album "Génération Goldman" (2012)

 

 

 

Youtube活用メモ

一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。

*画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。

*「歯車マーク」の「その他のオプション」(パソコンの場合は右クリック)から「ループ再生」をオンにしましょう。

*Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。

※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。

 

 

本サイト独自の発音表記について

フランス語をできるだけ正しく発音するために、次のことをご確認ください。

 

シャンソニアネット独自のルビ表記と発音について

★「r」は「ら、り、る、れ、ろ」とひらがなの赤字で表記。舌先を下の歯の裏に当てて、喉を震わせて発音します。

★「鼻母音」は「~」を添えて表記。鼻から息を抜きながら発音します。

①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「オ」の形で「ア~」と発音。「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「ろ~」。

②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と発音。

③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音。

 

⇒ その他の発音など、詳しくは「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」をご参照ください。

 

リエゾンやアンシェンヌマンについて

単語を続けて発音する「リエゾンやアンシェヌマン」の箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。

 

 

『Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)』フランス語歌詞

単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。

同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。

 

 

印刷用歌詞 PDF(ルビつき&ルビなし)

印刷する場合はフランス語歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFを下記よりダウンロードしてカラー印刷してください。

⇒『Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)』歌詞PDF(ルビつき)

⇒『Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)』歌詞PDF(ルビなし)

 

 

ルビつきフランス語歌詞

短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。

 

Je te donne ジュ・トゥ・ドンヌ (君にあげる)

 

※フランス語歌詞のみルビをつけています

 

[1]

(MJ)

I can give you a voice, bred with rhythm and soul

The heart of a Welsh boy who’s lost his home

Put it in harmony, let the words ring

Carry your thoughts in the songs we sing

 

(JJG)

Je te donne mes notes,

ジュ トゥ ドンヌ メ ノートゥ、

je te donne mes mots

ジュ トゥ ドンヌ メ モ

Quand ta voix les emporte à ton propre tempo

コ~ タ ヴワ レゾ~ポるタ ト~ プろプる テンポ

Une épaule fragile et solide à la fois

ユネポォル フらジィレ ソリィダ ラ フワ

Ce que j’imagine et ce que je crois

ス ク ジマジィネ ス ク ジュ クるワ

 

[Refrain ]

(MJ&JJG)

Je te donne toutes mes différences

ジュ トゥ ドンヌ トゥトゥ メ ディフェろ~ス

Tous ces défauts qui sont autant de chances

トゥ セ デフォ キ ソ~トト~ ドゥ ショ~ス

On sera jamais des standards,

オ~ スら ジャメ デ スト~ダーる、

des gens bien comme il faut

デ ジョ~ ビア~ コンミィル フォ

Je te donne ce que j’ai,

ジュ トゥ ドンヌ ス ク ジェ、

ce que je vaux

ス ク ジュ ヴォ

 

[2]

(MJ)

I can give you the force of my ancestral pride

The will to go on when I’m hurt deep inside

Whatever the feeling, whatever the way

It helps me go on from day to day

 

(JJG)

Je te donne nos doutes et

ジュ トゥ ドンヌ ノ ドゥテ

notre indicible espoir

ノートゥら~ディスィブレスプワーる

Les questions

レ ケスティヨ~

que les routes ont laissées dans l’histoire

ク レ るゥト~ レセ ド~ リストゥワーる

Nos filles sont brunes et

ノ フィーユ ソ~ ブりュネ

l’on parle un peu fort

ロ~ パるラ~ プゥ フォーる

Et l’humour et

エ リュムゥーれ

l’amour sont nos trésors

ラムゥーる ソ~ ノ トゥれゾーる

 

[Refrain ]

(MJ&JJG)

Je te donne toutes mes différences

ジュ トゥ ドンヌ トゥトゥ メ ディフェろ~ス

Tous ces défauts

トゥ セ デフォ

qui sont autant de chances

キ ソ~トト~ ドゥ ショ~ス

On sera jamais des standards,

オ~ スら ジャメ デ スト~ダーる、

des gens bien comme il faut

デ ジョ~ ビア~ コンミィル フォ

Je te donne ce que j’ai,

ジュ トゥ ドンヌ ス ク ジェ、

ce que je vaux

ス ク ジュ ヴォ

 

[間奏]

 

Je te donne, donne, donne

ジュ トゥ ドンヌ、ドンヌ、ドンヌ

ce que je suis

ス ク ジュ スュイ

 

[3]

(MJ)

I can give you my voice, bred with rhythm and soul

 

(JJG)

Je te donne mes notes,

ジュ トゥ ドンヌ メ ノートゥ、

je te donne ma voix

ジュ トゥ ドンヌ マ ヴワ

 

(MJ)

The songs that I love, and the stories I’ve told

 

(JJG)

Oh, ce que j’imagine et

オォ、ス ク ジマジィネ

ce que je crois

ス ク ジュ クるワ

 

(MJ)

I can make you feel good even when I’m down

 

(JJG)

Les raisons qui me portent et

レ れゾ~ キ ム ポるテ

ce stupide espoir

ス ステュピィデスプワーる

 

(MJ)

My force is a platform that you can climb on

 

(JJG)

Une épaule fragile et

ユネポォル フらジィレ

forte à la fois

フォるタ ラ フワ

 

[Coda]

(MJ&JJG)

Je te donne

ジュ トゥ ドンヌ

Ouh, je te donne

ウゥ、ジュ トゥ ドンヌ

Tout ce que je vaux,

トゥ ス ク ジュ ヴォ、

ce que je suis,

ス ク ジュ スュイ、

mes dons, mes défauts

メ ド~、メ デフォ

Mes plus belles chances,

メ プリュ ベル ショ~ス、

mes différences

メ ディフェろ~ス

 

※Codaを繰り返す

 

 

 

フランス語歌詞(ルビなし)

リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。

 

Je te donne

 

[1]

(MJ)

I can give you a voice, bred with rhythm and soul

The heart of a Welsh boy who’s lost his home

Put it in harmony, let the words ring

Carry your thoughts in the songs we sing

 

(JJG)

Je te donne mes notes, je te donne mes mots

Quand ta voix les emporte à ton propre tempo

Une épaule fragile et solide à la fois

Ce que j’imagine et ce que je crois

 

[Refrain ]

(MJ&JJG)

Je te donne toutes mes différences

Tous ces défauts qui sont autant de chances

On sera jamais des standards, des gens bien comme il faut

Je te donne ce que j’ai, ce que je vaux

 

[2]

(MJ)

I can give you the force of my ancestral pride

The will to go on when I’m hurt deep inside

Whatever the feeling, whatever the way

It helps me go on from day to day

 

(JJG)

Je te donne nos doutes et notre indicible espoir

Les questions que les routes ont laissées dans l’histoire

Nos filles sont brunes et l’on parle un peu fort

Et l’humour et l’amour sont nos trésors

 

[Refrain ]

(MJ&JJG)

Je te donne toutes mes différences

Tous ces défauts qui sont autant de chances

On sera jamais des standards, des gens bien comme il faut

Je te donne ce que j’ai, ce que je vaux

 

[Interlude]

 

Je te donne, donne, donne

ce que je suis

 

[3]

(MJ)

I can give you my voice, bred with rhythm and soul

 

(JJG)

Je te donne mes notes, je te donne ma voix

 

(MJ)

The songs that I love, and the stories I’ve told

 

(JJG)

Oh, ce que j’imagine et ce que je crois

 

(MJ)

I can make you feel good even when I’m down

 

(JJG)

Les raisons qui me portent et ce stupide espoir

 

(MJ)

My force is a platform that you can climb on

 

(JJG)

Une épaule fragile et forte à la fois

 

[Coda]

(MJ&JJG)

Je te donne

Ouh, je te donne

Tout ce que je vaux, ce que je suis, mes dons, mes défauts

Mes plus belles chances, mes différences

 

※Repeating Coda