Frou-Frou フルー・フルー

2023-05-30

Line Renaud リーヌ・ルノーの「Frou-Frou フルー・フルー」

作詞  H.Monréal エクトル・モレアル、M.Blondeau M・ブロンドー

作曲  Henri Châtau アンリ・シャトー

歌  Line Renaud リーヌ・ルノーBerthe Sylva ベルト・シルヴァLisa Angel リサ・アンジェル

発表年  1898年

 

・カラオケDAM収録曲

 


フルーフルー

フルーフルー

男たちはこのペチコートの衣擦れの音に心惑わす

女が半ズボンで自転車に乗るなんてもってのほか

優しく響くフルーフルーの音で

女は男を誘惑するのよ

 

1898年にパリのヴァリエテ座で創唱された「Frou-Frou フルー・フルー」。その後この歌をテーマにした映画が作られ、リーヌ・ルノーを始めとする様々な歌手によって歌い継がれています。

リーヌ・ルノーは長年にわたり歌手として、女優として活躍してきましたが、つい先日観に行った「パリタクシー」という映画で92歳の主人公マドレーヌを素敵に演じていました。

連合軍によるパリ解放で歓喜に沸くパリで、アメリカ兵と恋に落ちた16歳の少女マドレーヌが辿るその後の壮絶な人生について、92歳になったマドレーヌ自身がタクシーの中で運転手に語りだす。そして…。美しいパリの風景とともに、思いがけない展開が待っている感動の映画でした。

興味深かったのは、BGMにはシャンソンではなく、当時フランスで流行を始めたジャズソング(英語の)が使われていたことです。女性の権利がとても低かった当時のフランス社会の実相と、自由を象徴するアメリカのジャズミュージックとの対比が、この映画の社会的背景と主人公の生き方をとてもよく物語っていました。

そういえば、私の好きな「Le jazz et la java ジャズとジャヴァ」というクロード・ヌガロの曲の背景もまさに同じ頃のことだと気づきました。

リーヌ・ルノー自身は26歳のときにボブ・ホープに誘われてアメリカに渡り、十数年間アメリカで歌手活動をしていました。エイズ撲滅運動などの社会的活動家としても有名で、94歳の今もなお現役で活躍しています。

映画「パリタクシー」の公式サイトはこちらです。

 

1952年収録版を2013年にリマスターした音源です。リーヌ・ルノーはルフランと2番のみ歌っています。

Frou-Frou - Line Renaud (1952)

 

フルバージョンで歌っているのは Berthe Sylva ベルト・シルヴァの「フルーフルー」しか見つかりませんでした。音質が悪いので相当古い音源だと思います。「r」の発音は「L」に近い当時の発音になっています。

Frou-Frou - Berthe Sylva

 

フランス2の番組で、原曲の3拍子ではなく、マンボのリズムに乗せてアップテンポで楽しそうに歌うリサ・アンジェル。全く別の曲のようにアレンジされています。他にも様々なアレンジで多くのアーティストによって歌い継がれています。

Frou-Frou - Lisa Angell (2014)

 

Youtube活用メモ

一緒に歌う場合は、テンポを遅めにしたり、ループ再生にすると便利です。

画面をクリックすると右下に出る「歯車マーク」をクリックして、「再生速度」を 0.75 か 0.5 に設定しましょう。

画面を長押し(パソコンの場合は右クリック)して「ループ再生」をオンにしましょう。

Youtubeサイトに移動せずに本サイト上で再生するとCMが入りません。

※すぐ歌われる場合は、こちらをクリックしてください。

歌う前の確認事項

歌う前に以下のことをご確認ください。できるだけ正しいフランス語を発音するために、とても大切なポイントです。

⇒ 「フランス語発音のポイント」「本サイトのルビについて」「歌う前の準備~歌ってみよう」で詳しく解説していますのでご参照ください。

⇒ フランス語シャンソン初心者の方は、「フランス語で歌うシャンソン入門講座」から始めてください。

 

本サイト独自のルビ表記と発音について

r」は「」で表記。口の奥を震わせて発音します。前後の子音によって硬い「r」と柔らかい「r」の二通りの発音があります。

★「鼻母音」については、鼻から息を抜きながら母音を発音する(口を閉じて「ン」と発音しない)ので、本サイトでは母音や子音のカタカナ表記の横に「」を添えて鼻母音を表記しています。軽く鼻腔を閉じて息を抜くイメージです。

①「an, em, en, em」は、口を大きく縦に開けた「ア~」と「オ~」の中間のような音。青字で「オ~」「コ~」「ソ~」「ト~」など青字で表記。「r」につくときは「」と表記しています。

②「in, im, ein, ain, un, um」は口を横に開いた「エ」の形で「ア~」と鼻から抜いて発音

③「on, om」は、口を丸くすぼめて鼻から「オ~」と発音

 

リエゾンやアンシェンヌマンについて

リエゾンやアンシェヌマンしている箇所には下線を引いてあります。歌手により異なる場合もあります。

 

日本語訳

日本語訳や曲の解説をしているお勧めのサイトはこちらです。

朝倉ノニーの歌物語「Frou-Frou フルー・フルー」

 

「Frou-Frou フルー・フルー」歌詞

単語一つずつではなく、歌のメロディやフレーズに合わせてルビの区切りを入れてあります。同じ歌手でもアレンジやバージョンによって、また別の歌手が歌う場合なども、歌詞が異なる場合があります。

 

「Frou-Frou フルー・フルー」の発音・歌い方のポイント

〈*1〉ベルト・シルヴァなど古い時代の歌手の「r」の発音については、「本サイトのルビについて」の中で解説していますのでご参照ください。

〈*2〉リーヌ・ルノーは [Refrain] - [2] - [Refrain] - [一番最後のフレーズ] のみ歌っています。

〈*3〉歌手によってリエゾンやアンシェヌマンの仕方が異なる部分があります。

 

印刷用歌詞(PDF)

印刷する場合は歌詞(ルビつき&ルビなし)のPDFをダウンロードしてカラー印刷してください。

「Frou-Frou フルー・フルー」歌詞(PDF)

 

ルビつき歌詞

短めにフレーズを区切って表記していますが、スマホの場合は画面を横長にしてスクロールしながらご覧ください。

 

「Frou-Frou フルー・フルー」

 

[1]

La femme porte quelquefois

ラ ファム ポトゥ ケルクフワ

La culotte dans son ménage

ラ キュロットゥ ド~ ソ~ メナージュ

Le fait est constaté je crois

ル フェ テ コ~スタテ ジュ ク

Dans les liens du mariage

ド~ レ リア~ デュ マアージュ

Mais quand elle va pédalant

コ~ル ヴァ ペダロ~

En culotte comme un zouave

オ~ キュロットゥ コマ~ ズゥアーヴ

La chose me semble plus grave

ラ ショウズ ム ソ~ブル プリュ グーヴ

Et je me dis en la voyant

エ ジュ ム ディゾ~ ラ ヴワイヨ~

 

[Refrain]

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

par son jupon la femme

ソ~ ジュポ~ ラ ファ

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

de l'homme trouble l'âme

ドゥ ロム トゥブル ラーム

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

certainement la femme

テーヌモ~ ラ ファ

Séduit surtout

セデュイ スュトゥ

par son gentil frou frou

ソ~ ジョ~ティユ フゥ フ

 

[2]

La femme ayant l'air d'un garçon

ラ ファヨ~ レー ダ~ ガソ~

Ne fut jamais très attrayante

ヌ フュ ジャメ ト ヨ~トゥ

C'est le frou frou de son jupon

セ ル フゥ フゥ ドゥ ソ~ ジュポ~

Qui la rend surtout excitante

キ ラ スュトゥ エクスィト~トゥ

Lorsque l'homme entend ce frou frou

スク ロンモ~ト~ ス フゥ フ

C'est étonnant tout ce qu'il ose

ノ~ トゥ ス キロウ

Soudain il voit la vie en rose

スゥダ~ イル ヴワ ラ ヴィ オ~ ウズ

Il s'électrise, il devient fou

イル セレクトズ、イル デヴィア~ フゥ

 

[Refrain]

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

par son jupon la femme

ソ~ ジュポ~ ラ ファ

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

de l'homme trouble l'âme

ドゥ ロム トゥブル ラーム

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

certainement la femme

テーヌモ~ ラ ファ

Séduit surtout

セデュイ スュトゥ

par son gentil frou frou

ソ~ ジョ~ティユ フゥ フ

 

[3]

En culotte me direz-vous

オ~ キュロットゥ ム ディ ヴゥ

On est bien mieux à bicyclette

オ~ ビア~ ミウ ビスィクレットゥ

Mais moi je dis que sans frou frou

メ ムワ ジュ ディ ク ソ~ゥ フ

Une femme n'est pas complète

ユヌ ファム ネ パ コ~プレートゥ

Lorsqu'on la voit se retrousser

スコ~ ラ ヴワ ス ゥセ

Son cotillon vous ensorcelle

ソ~ コティヨ~ ヴゥゾ~セル

Son frou frou

ソ~ フゥ フ

C'est comme un bruit d'aile

セ コマ~ュイ デイル

Qui passe et vient vous caresser

キ パッ ヴィア~ ヴゥ カ

 

[Refrain]

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

par son jupon la femme

ソ~ ジュポ~ ラ ファ

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

de l'homme trouble l'âme

ドゥ ロム トゥブル ラーム

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

certainement la femme

テーヌモ~ ラ ファ

Séduit surtout

セデュイ スュトゥ

par son gentil frou frou

ソ~ ジョ~ティユ フゥ フ

 

Frou frou, frou frou

ゥ フゥ、フゥ フ

certainement la femme

テーヌモ~ ラ ファ

Séduit surtout

セデュイ スュトゥ

par son gentil frou frou

ソ~ ジョ~ティユ フゥ フ

 

フランス語歌詞(ルビなし)

リエゾン、アンシェンヌマンの箇所に下線をつけてあります。

 

"Frou-Frou"

 

[1]

La femme porte quelquefois

La culotte dans son ménage

Le fait est constaté je crois

Dans les liens du mariage

Mais quand elle va pédalant

En culotte comme un zouave

La chose me semble plus grave

Et je me dis en la voyant

 

[Refrain]

Frou frou, frou frou

par son jupon la femme

Frou frou, frou frou

de l'homme trouble l'âme

Frou frou, frou frou

certainement la femme

Séduit surtout

par son gentil frou frou

 

[2]

La femme ayant l'air d'un garçon

Ne fut jamais très attrayante

C'est le frou frou de son jupon

Qui la rend surtout excitante

Lorsque l'homme entend ce frou frou

C'est étonnant tout ce qu'il ose

Soudain il voit la vie en rose

Il s'électrise, il devient fou

 

[Refrain]

Frou frou, frou frou

par son jupon la femme

Frou frou, frou frou

de l'homme trouble l'âme

Frou frou, frou frou

certainement la femme

Séduit surtout

par son gentil frou frou

 

[3]

En culotte me direz-vous

On est bien mieux à bicyclette

Mais moi je dis que sans frou frou

Une femme n'est pas complète

Lorsqu'on la voit se retrousser

Son cotillon vous ensorcelle

Son frou frou

C'est comme un bruit d'aile

Qui passe et vient vous caresser

 

[Refrain]

Frou frou, frou frou

par son jupon la femme

Frou frou, frou frou

de l'homme trouble l'âme

Frou frou, frou frou

certainement la femme

Séduit surtout

par son gentil frou frou

 

Frou frou, frou frou

certainement la femme

Séduit surtout

par son gentil frou frou